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X JAPANが完全復活、YOSHIKI「PATAに酒飲むなって言ってあげて」/初日レポ

MusicVoice 10/18(火) 17:50配信

<VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten>初日レポ◇X JAPAN
 日本最大級のヴィジュアル系ロックフェス『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten』が14日~16日、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された。その初日となった14日には計21組のアーティストが出演し、日本最大となるヴィジュアル系音楽の祭典の幕開けを華やかに彩った。24年前に東京・武道館などで開催された今回のイベントの前身である『エクスタシー・サミット』の再演と位置付けられた、同イベントは3日で10万人以上を動員。今年2月にギタリストPATAの緊急入院によって一時活動休止を余儀なくされていたX JAPANの完全復活、このイベントでしか見られない共演や「無敵バンド」と呼ばれる出演者全員によるセッションなど、伝説と呼ばれた24年前のイベントを彷彿とさせる熱い一夜となった。

【写真】フォトレポート

 この日は晴天に恵まれ、日が昇る頃には汗ばむほどの陽気。それぞれのファンが、お目当てのバンドのメンバーに扮したコスプレで会場を訪れている様子も見られ、会場全体がヴィジュアル系のお祭りの雰囲気で満たされていた。

 会場にはメインステージとなるSUMMIT STAGE、その対局の左手にVISUAL STAGEと右手にJAPAN STAGEの3つのステージが設置されていた。

 3日間すべてのトリを飾るのはX JAPAN。2月に、PATA(Gt)の入院により一時活動休止していたが、本日のライブで完全復活することが告知されていた。オペラ調のSEが会場に鳴り響く中、メンバーが登場。観客がペンライトを交差させ「X」の文字を光らせながら彼らを迎える中、メンバーも両手を交差させ「X」の文字を象るポーズで佇む。

 Toshlがシャウトし、炎がステージに舞い上がり「Jade」から復活ライブはスタート。PATAも赤いレスポールをかき鳴らし鳴らし、復活をアピールした。PATAがパワーコードを弾き、再び炎が上がった。

 「Rusty Nail」のイントロで歓声が上がり、今日一番の発破音とともに紙吹雪が舞った。サビでは合唱も起こった。PATAも金色のレスポールに持ち替えて演奏。SUGIZOとYOSHIKIのギターとドラムの掛け合いで観客も歓声を上げた。

 Toshlは「みんなありがとー! 熱いあつい声援を送ってくれてんな。今日はようこそVISUAL JAPAN SUMMITへ」と挨拶。YOSHIKIがピアノを奏で「Forever Love」を演奏。同曲は、1998年5月に築地本願寺でおこなわれたhideさんの告別式で、鎮魂歌としてYOSHIKIによるピアノの伴奏でToshlが歌った。その曲を再びToshlが、しっとりと歌いあげる。

 hideさんのライブ映像と当時の演奏音ともに「紅」が始まるも、Toshlは涙で声がつまってしまい声が出なかった。代わりに観客が合唱。気を取り直したToshlが「紅だー!」と叫び、hideさんに代わり加入したSUGIZOとPATAのギターの掛け合いをToshlがYOSHIKIとともに一段上のドラムステージから見守っていた。<紅に染まったこの俺をなぐさめるヤツはもういない>という観客の大合唱の中、YOSHIKIも涙をこらえながらドラムを叩いた。

 ゼブラ柄の上着を羽織り戻ったYOSHIKIは「みんな元気?」と語り掛け、YOSHIKIは「Toshl知ってる? 今日朝、X-SUGINAMIってバンドが出たんだって。凄いよね、いきなり『BLUE BLOOD』演ったんだって」とコピーバンドについて触れた。

 24年前に東京・武道館などで開催された今回のイベントの前身である『エクスタシー・サミット』について、Toshlは「初めてYOSHIKIと2人で花嫁衣裳を着て、契りを交わしました。2人とも花嫁だったけど」と回想した。

 YOSHIKIは「今回PATAも元気になって。本当に心配かけやがって。病み上がりのPATA、みんな、酒飲むなって言ってあげて、たばこ吸うなって言ってあげて」と観客からも忠告するように促し、PATAは苦笑いでごまかした。

 さらにYOSHIKIは「Toshlもいろいろあったけど、みんな大人になったね。またこうやってみんなと自由に音楽やれて、僕らみんな幸せです。ありがとう」と感謝を述べると、会場は拍手に包まれた。

 YOSHIKI「『We Are X』のために曲を書いたんだけど、それをやってみる?」と第32回サンダンス映画祭のワールドシネマドキュメンタリー部門にノミネートされ、最優秀編集賞を受賞したX JAPANのドキュメンタリー映画『We Are X』のために書き下ろしたという新曲「La Venus」を初披露した。YOSHIKIのピアノの伴奏とともにToshlが英語詩で歌い上げた。

 そのまま「Born To Be Free」を演奏。ラウドなギターサウンドでPATAもステージを駆け回り、完全復活した様子を見せた。観客をオイオイコールとともに、拳を上げる。YOSHIKIのピアノ演奏とともに曲が転調、静まりかえった会場を再びラウドなサウンドとToshlの<Born to be free>の歌声でヒートアップさせた。

 Toshlが「やるときはやるよー!」と叫び、YOSHIKIのの激しいドラミングとともに「X」を演奏。Toshlはステージを端から端まで動き、サビの“X”ジャンプで会場が揺れた。SUGIZOとPATAのギターの掛け合いも決まり、歓声が上がる。HEATH(Ba)のベースが重低音を響かせる中、Toshlはドラムスティックでハイハットを叩き、マイクをYOSHIKIに向けYOSHIKIがシャウトした。最後はToshlがドラムを叩く中、メンバーがそれぞれ「ウィーアー」と叫び、観客が「エックス!」と返すコール&レスポンスが会場にこだました。

 「In Memory of TAIJI」と「In Memory of HIDE」の文字がモニターに流れ、YOSHIKIは「天国のTAIJIにもHIDEにも聞かせてやれ」と再度マイクを全員に回し「ウィーアーエックス!」とピアノの上に仰向けになりながら叫んだ。そして「お前ら最高だぞー」と叫び、メンバーもステージを去った。

 鳴りやまない歓声の中、YOSHIKIがステージに戻り、水を観客席に投げ込み、再びメンバーがステージに戻った。hideさんの名前が上がるとhideさんを模したマスコットを掲げる観客も見られた。

 アンコールの1曲目は「ENDLESS RAIN」。YOSHIKIのピアノ伴奏とともにToshlの抜ける歌声が会場を包む。ミラーボールが回る中、PATAとSUGIZOのギターの掛け合いソロを魅せる。ピアノと観客によるサビの大合唱に伴奏を止めたYOSHIKIも涙ぐんだ。最後はToshlがアカペラで歌い上げた。

 続いてバンドは「ART OF LIFE」を演奏。SUGIZOのヴァイオリン演奏から曲は幕を開け、YOSHIKIがピアノソロを披露、一心不乱にピアノを奏でるYOSHIKIに観客は心を奪われたように静かに見入っていた。

 静寂を破る発破音が鳴り響き紙吹雪が上がると、PATAのギターソロに合わせ、YOSHIKIのドラムが激しさを増した。YOSHIKIのドラムが重力を増すようにヘビィーにスローになり、最後にはステージに倒れ込んだ。

 PATAもステージに座り込み涙目で観客席を眺めた。メンバーで手をつなぎ挨拶、観客とともに記念撮影を終え、YOSHIKIは「みんなどうもありがとー! みんな愛してるぜー」と叫びステージを去った。(取材・松尾模糊)

最終更新:10/18(火) 17:50

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