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富山市議会自民 自主解散を再検討

北日本新聞 10/18(火) 0:28配信

 政務活動費の不正で10人が議員辞職した富山市議会の最大会派・自民党が、「自主解散」の再検討を始めた。19日の総会で所属議員の意向を確かめる。いったんは断念したものの、欠員13の市議補選の事務説明会に41陣営が集まり、市民の不信感を痛感。25日には会派による不正の調査が完了する見通しで、解散しても理解が得られると判断した。幹部は議会改革や再発防止に向け「新たに選ばれた議員で地に足の着いた議論を行う」と話す。

 自主解散になれば補選は行わず、事実上、来春の市議選を前倒しすることになる。しかし、16人いる自民内でも数人が反対しているほか、全員賛成しても解散に必要な22人の同意に達せず、他会派の動向が鍵を握る。

 富山市議会は一連の不正で12人が辞職。県議に転出した1人を含めて欠員13となり「30日告示-11月6日投開票」の日程で補選を行う。15日に市役所であった事務説明会には多くが集まり、多数の候補による激戦が予想される。

 自民の五本幸正会長は「説明会の状況は重く受け止める」と話し、市民に不信感が募り、議員活動をしにくい状況でもあるという。補選で当選した議員の任期は約半年で「地に足が着いた議論ができない」と強調。解散による市議選で4年の任期を得た議員で議会改革を進めるべきだと主張する。

 19日の会派総会で所属議員に考えを聴き、合意が得られれば、他会派に理解を求めていく。柞山数男幹事長は「市議の間に悶々(もんもん)とした空気がある。払拭(ふっしょく)には、選挙によって市民に信を問うしかない」と言う。解散となれば、選挙前に会派としての不正防止策をまとめ、公表するとした。

 解散には、議員の4分の3以上(議長含む)が本会議に出席し、その5分の4以上(同)が同意しなければならない。市議は現在27人おり、本会議に全員が出席した場合は22人の同意が必要だ。

 自民は16人で、自民に属していた議長、副議長でつくる「長月の会」の2人を合わせても18人。そのため、公明(4人)、民政クラブ(2人)、共産(2人)、社民(1人)のいずれかの同意が不可欠だ。

 解散を巡っては、自民が9月15日に開いた会派総会で出席した24人のうち18人が希望した。ただ、翌16日の総会では自民だけでは実現できないなどとして断念。しかし、今月5日には自民県連の中川忠昭幹事長が「有権者には解散を求める声がある」として、再考を求めていた。

 解散には、臨時の本会議を開くことが必要で、同意されれば40日以内に市議選を行う。その際は、30日告示の補選は取り消しとなる。富山市議会で自主解散した例はない。

北日本新聞社

最終更新:10/18(火) 9:45

北日本新聞