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「連れて行かないで」 急斜面、飛び交う怒号 伏線あったリーダー逮捕

沖縄タイムス 10/18(火) 8:35配信

 沖縄県米軍北部訓練場のヘリパッド建設反対を訴える市民運動のリーダーが器物損壊の容疑で現行犯逮捕された。「何かの腹いせか」「違法行為をしているのは防衛局の方だ」。沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)が警察車両に乗り込むまでの14分間、怒号が飛び交う中、市民と機動隊が入り乱れ、現場は騒然とした。

 午後4時19分、基地内に進入した市民約10人が、県道70号沿いの急斜面を滑るように降りてきた。待ち構えていた機動隊員が勢いよく坂を駆け上がり、山城議長の肩を捕まえた。

 基地内に入った女性はその時の様子について「急な斜面から引きずり降ろし、山城議長から私たち市民を引き離していった。機動隊員の数があまりにも多く怖かった」と振り返る。

 ある男性市民も「仲間を呼ぼうとしたが、携帯電話がつながらなかった。もっと人数がいたら守れたのではないかと思う」とぎゅっと目をつぶった。

 伏線はあった。山城議長らはN1地区表ゲート入り口での抗議行動を終え、午後3時18分に市民約20人と基地内に進入。「搬入された砂利の利用法をチェックすること」が目的だった。

 N1地区の工事用道路に面した作業ヤード(砂利の集積場)付近で抗議行動をした際、「ガンバロー三唱をしようとしたら、背後のフェンスを開けて機動隊員が出てきた。もみくちゃになりながらも山城議長を取り返した」(市民)という。その際、「有刺鉄線2本を切った」として、複数の警察官が山城議長に確認を取っていたという。

 「連れて行かないで」。午後4時33分。山城議長が乗った車両を走って追いかけた女性市民の声が辺りに響いた。

「リーダーを返せ」警察署前で抗議

 山城博治議長の身柄が移された名護署の前には17日午後6時ごろから市民が集まり、最大で約40人が「不当逮捕だ」「リーダーを返せ」と声を上げた。

 名護市辺野古に住む島袋文子さん(87)も車いすで訪れた。21日に名護署の任意の取り調べを受けることになっている。国会議員らがキャンプ・シュワブゲート前で島袋さんに暴行されたと被害届を出したためだ。

 島袋さんは、昨年悪性リンパ腫の治療をした山城議長の健康を案じ、「私はいいが、病人を捕まえるなど行き過ぎではないか。情けない」と語気を強めた。

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最終更新:10/22(土) 8:45

沖縄タイムス