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「もう挫折は繰り返さない」と誓ったあの日 企業のスリム化支援する35歳社長

沖縄タイムス 10/18(火) 16:00配信

■ゼネラル・パーチェス社長 長崎伸也さん(35)=千葉市出身

 見かけは都会のスタイリッシュな若者。口を開くと強い沖縄なまり。そのギャップと、柔らかな表情に親近感を覚える経営者だ。

 「ずっと、ちゃらんぽらんだったんですよ」。何度も自嘲しながら話した。

 4歳で千葉県から母の故郷・勝連町(現うるま市)に家族で移住し、大学まで沖縄で過ごした。学生生活は遊びまくり、将来を真剣に考えることもなかった。就職活動となると、安定感のある公務員や県内企業の“狭き門”に気がなえた。

 「学費を出してくれた親に悪い」。自責の念が強まる一方で「30歳までに年1千万円を稼げる人になりたい」と考えた。親に安心してもらうためだった。

 待遇のみを判断基準に、1部上場企業に就職した。だが何も知らずに入った先は、いわゆるブラック企業並みの働き方で1年も持たなかった。興味があった飲食業を目指し、全国展開の会社に入って店舗経営の一端を学ぶが、利益偏重の仕事への疑問が拭えず、3年で退社した。

 「軽い考え、自由奔放な姿勢だから挫折を繰り返す」と猛省。何を学び、どういう人とつながっていくのか、細かく詰めて考え抜かないと目標は達成できない-。もう挫折は繰り返さないと心に決めた。

 ビジネス交流会で人脈を広げ、海外プロジェクトに参加するチャンスを得て事業戦略の立案や運営を猛勉強。培った知識や経験でできることを考え、企業のコスト削減を支援するコンサル会社を設立した。飲食業時代に可能性を感じていた分野でもあった。

 情報収集力を生かし練り上げた豊富なコスト削減メニューが好評で、事業は順調だ。沖縄にも営業所の開設を考えている。「早く親に見せたい」。着実に成長してきた自信がのぞいた。(東京報道部・宮城栄作)=連載・アクロス沖縄<24>

 ながさき・しんや 1981年、千葉市生まれ。幼少期に母親の出身地の旧勝連町に家族で移り住んだ。2004年に沖国大を卒業後、都内で法人向け大手ノンバンクに入社。その後、大手飲食チェーンや海外バイオマス関連事業に従事した後、13年にコスト削減事業を立ち上げ現在に至る。

最終更新:10/18(火) 16:00

沖縄タイムス