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生産農家、加賀で倍増 甘み十分「越冬ブロッコリー」

北國新聞社 10/18(火) 3:42配信

 石川県内最大のブロッコリー産地である加賀市で、冬場に育てて春に収穫する「越冬ブロッコリー」を作付けした農家が昨年の約2倍の19軒となった。主流の春・秋ものに比べて小ぶりだが、甘みが強いのが特長で、流通量が少ないことから高値がつきやすい。農家の収入拡大につながる品目として、生産拡大が期待される。

 JA加賀によると、ブロッコリーは3月に定植して5月から収穫する春ものと、8月に定植して10月に収穫する秋ものが主流となっている。10月に定植して雪の下で育て、4月上旬から収穫する「越冬ブロッコリー」は、加賀市では7年前に1軒の農家が試験的に始めた。

 その後、栽培に乗り出す農家が増え、昨年までは10軒が作付けした。すべて県内向けに出荷している。

 越冬ものは鳥取や愛知などブロッコリー産地で育てられているが、県内産は加賀市のみで、昨年は春・秋ものの1・5倍の店頭価格が付いた。好評なことから今年はさらに生産農家が増え、作付面積は昨年の約3倍となる約500アールとなった。

 市内の農家19軒は今月5~16日、「クリア」や「ともえ」「晩緑(おくみどり)」など冬場に適した品種を定植した。3年前に約10アールで始めた同市柴山町の村田泉さん(45)は今年、約120アールに拡大した。村田さんによると、冬場は雨と雪のおかげで適度な水分をブロッコリーに与えることができ、水を引いていない畑でも栽培が可能だという。これから春の収穫まで、雪をかぶらせて甘みを出す。

 JA加賀では越冬もので今年、約1千万円の販売を見込む。村田さんは「四季を通じて地元産の新鮮なブロッコリーを食べてもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/18(火) 3:42

北國新聞社