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被災地支援の絆を菓子に 北陸学院大生、学園祭で販売へ

北國新聞社 10/18(火) 3:42配信

 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市で支援活動を続ける北陸学院大の学生が、住民と協力してオリジナルの「復興スイーツ」を完成させた。犠牲者を弔う花壇整備を手伝ってきたこれまでの活動にちなみ、花をかたどったクッキーを石川県産食材で作り、21日から始まる学園祭で販売する。現地住民3人を招いて初披露する予定で、今後は住民との絆や震災の記憶を紡ぐお菓子として商品化を目指す。

 北陸学院大の学生は2012年から「よりそいの花プロジェクト」と銘打ち、陸前高田市森の前地区で、住民らと花壇作りに取り組んできた。しかし津波対策の一環で、地盤のかさ上げ工事が行われ、花壇は3月には完全に土の中に消えてしまった。

 憩いの場となっていた花壇を失い落胆する住民の様子に、プロジェクトを指導する田中純一准教授と学生が花壇を模したスイーツ作りを企画、同大のサークル「スイーツ研究所」が協力した。約30人の学生がアイデアを出し合い、9月には試作品を森の前地区に持ち込み、住民の意見も取り入れた。

 クッキーは、花壇に植えられていたコスモスやヒマワリをかたどる。学園祭で試験販売し、将来的には石川と岩手の食材を使った商品として市販化を目指す。売り上げは被災地支援に充てる計画だ。

 森の前地区に住み、花壇の世話に携わってきた熊谷薫(いさお)さん(79)は「住民にとって、毎回『ただいま』と言って、やってきてくれる学生は子どもや孫のような大切な存在。すてきなクッキーを縁に、これからも絆を育みたい」と期待した。

 2年前からプロジェクトに参加する小澤千奈美さん(21)=幼児児童教育学科3年=は「クッキーが、新しい心のよりどころになったらうれしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/18(火) 3:42

北國新聞社