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米株市場に異変、決算後に大きな値動き増加-パッシブ投資拡大一因か

Bloomberg 10/17(月) 14:12配信

米企業利益が伸び悩んでいても、決算発表が株式相場に与える影響が低下しているわけではない。実際のところ、その影響はこれまでよりも大きくなっている。

資産運用会社ルーソルド・グループの調査によると、先週のアルコア株11%下落のような大幅変動は金融危機後にますます一般的になっている。ルーソルドが1996年以降の19万3000例で株価の反応を調べた結果、決算日の株価の動きが5%を超すケースが7年間で倍増していることが分かった。この間、アナリスト予想的中の度合いはわずかに悪化したにすぎず、市場のボラティリティ(変動性)は横ばいだった。

この傾向について、一部の投資家がコンピューターのアルゴリズムを利用するマーケットメーカーの台頭を理由に挙げる一方で、パッシブ投資を行うインデックスファンドの急速な拡大が理由である可能性が高いと指摘する投資家もいる。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエーツのビル・シュルツ最高投資責任者(CIO)は、「過去に比べるとインデックス投資主導の値動きが増え、小口投資家の参加が減っている」と指摘した。

上場投資信託(ETF)のようなインデックス投資は、ただ急拡大しているという理由で、市場の異変の原因を突き止めようとする投資家の格好の標的となっている。モーニングスターのデータによると、現在のパッシブ戦略への投資額は5兆ドル(約520兆円)超と、5年前(2兆ドル)の2倍余りに増えている。

インデックス投資が決算日の大幅な値動きの一因である可能性との説は、バージニア工科大学のビジャイ・シンガル教授と同僚のナン・チン氏の2014年12月の論文「インデックス投資と株価の効率性」に取り上げられた。

両氏によれば、企業決算に対する反応が変化しつつあるのは、パッシブ投資により市場の効率性が低下しているためだ。有利な売買を日々探し求めるトレーダーが減っていることから、企業業績をめぐる材料が時間をかけて織り込まれることが少なくなり、決算が発表されるとそれら全てが一度に株価に反映されるという。

原題:Dumber Stock Market Theory Gains Traction in Earnings Day Impact(抜粋)

Joseph Ciolli

最終更新:10/17(月) 14:12

Bloomberg