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米国債:上昇、NY連銀製造業指数が低下-10年債利回り1.77%

Bloomberg 10/18(火) 5:18配信

17日の米国債相場は上昇。ニューヨーク連銀製造業景況指数の低下を受けて年内利上げの論拠が弱まったとの見方が広がった。

10月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想に反して低下。これに反応し、10年債利回りは下げた。HSBCホールティングスの債券調査担当の世界責任者、スティーブン・メージャー氏は米金融当局の政策引き締めペースは遅過ぎ、次の景気低迷期が訪れる前に金利が大きく上昇することはないとの見方を示した。

メージャー氏はこの日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「構造面での状況は変わっていない。過剰債務、人口動態、生産性、貯蓄超過といった話が続いており、全て債券市場に関係する要素だ」と指摘。「1年後、利回りは現在の水準を下回るだろう。5年後に、現在の水準を上回るとは思えない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前週末比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.77%。一時1.81%と、6月以来の水準に上げる場面もあった。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は97 19/32。

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は17日、低い生産性や高齢化による影響が米国の経済や金利の重しとなっていると指摘し、政府の政策によってこうした影響をある程度緩和できる可能性があるとの見解を述べた。副議長の講演後も米国債は堅調を維持した。

ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャパ氏(ニューヨーク在勤)は「財政面での行動を求めているように思われる。金融政策はゼロ金利制約で限界があるためだ」と指摘。「フィッシャー副議長の講演が金利や金融政策に直接影響する部分はなく、よって市場の反応は抑えられた」と続けた。

金利先物市場が示唆する12月の利上げ確率は約65%。この算出は利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が0.625%になるとの仮定に基づく。

9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では利上げが見送られたほか、引き締めの長期的な道筋が従来より緩やかになることが示唆された。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「状況が大きく上向かない限り、この先はどの年においても2、3回以上の利上げを見込むべきではない」と述べた。

原題:Treasuries Gain on Tepid Data as HSBC’s Major Sees Lower Yields(抜粋)

第5段落以降を追加し、更新します.

Yun Li

最終更新:10/18(火) 6:41

Bloomberg