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クリントン氏の私的サーバーメール、機密扱い判断で「大きな圧力」

Bloomberg 10/18(火) 14:01配信

米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に私的サーバーを使用していた問題で、同サーバー上の電子メール約300件を機密情報と分類しないよう「非常に大きな圧力」を国務省の担当チームが感じていたことが、米連邦捜査局(FBI)が17日公開した聞き取り調査の要旨で明らかになった。

国務省の情報プログラムサービス担当部門は2015年3月、電子メール296件の検証を開始。これらのメールは12年のリビア・ベンガジ襲撃事件を調査する下院委員会に提出されることになっていた。

FBIが公開した100ページに及ぶ調査要旨によると、国務省の職員は同部門が「検証を迅速に完了し、どれも機密情報に分類しないよう非常に大きな圧力を感じていた」と証言した。職員の氏名は明らかにしていない。

クリントン氏は私的サーバーの使用は「誤り」だったと認めている。共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏は自身が当選すれば、クリントン氏を収監すると第2回討論会で発言した。

FBIが聞き取り調査した別の人物によると、あるメールを機密指定としない引き換えにFBIの海外人員増強の希望を飲む「交換条件」の可能性がパトリック・ケネディ国務次官(総務担当)との間で15年に協議された。この人物の氏名は明かされていない。FBIは17日の声明で、「クリントン氏の調査に関わっていない既に引退した元FBI職員」がメールの機密性のレベルとFBIの海外人員追加の余地について話し合ったが、交換条件ではなかったと言明した。

国務省のマーク・トナー報道官も記者団に対し「交換条件があったとのいかなる疑惑も不正確であり、事実に即していない」と述べ、文書はFBIの要請で機密指定となったほか、協議を受けてイラクに駐留するFBI職員の枠が増えた事実はないと説明した。

一方、トランプ氏は17日、国務省とFBI、司法省が共謀してクリントン氏に肩入れしているとの動画声明を発表。「国家の最高機関で腐敗が起きていることを示す」と批判した。

原題:Pressure Cited Against Marking Clinton E-Mails Classified (3)(抜粋)

第5段落以降に交換条件についての言及を加えて更新します.

Ben Brody, Andrew M Harris, Chris Strohm

最終更新:10/18(火) 17:30

Bloomberg