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CEOの早過ぎた死が波紋呼ぶ-週6日12時間労働の中国ネット業界

Bloomberg 10/18(火) 14:25配信

中国で新興アプリ開発会社の創業者が44歳という若さで亡くなり、手っ取り早く資産を築くため長時間労働が当たり前となっている中国のテクノロジー業界に波紋を広げている。

春雨医生の創業者で最高経営責任者(CEO)だった張鋭氏は5日、心臓発作で死亡した。心臓発作にはさまざまな原因があり、同社広報のタン・ワンノン氏は、働き過ぎが張氏の死因であるとの証拠はないと述べた。

業界幹部らは張氏の死を悼んでいるものの、熾烈(しれつ)な競争にさらされている同業界の働き方や、それが健康面に影響を及ぼす可能性について誰もが省みるには至っていない。

中国最大級のビットコイン取引所、火幣を創業したレオン・リ氏は張氏の死に触れ、「新興企業創業者が感じるストレスと孤独は一般の人々には理解できない。特に参入障壁が低く、競争が厳しいインターネット業界では、薄氷を踏むようだ」とソーシャルメディアの微信に投稿した。

「996作息」

米カリフォルニア州マウンテンビューのベンチャー企業、500スタートアップスの創業パートナー、デーブ・マクルーア氏は「中国の新興企業コミュニティーは多くのプレッシャーを受けている。米国のシリコンバレー以上だ」と指摘。「残念ながら、健康問題はそれほど気に掛けられていないと思う」と述べた。同氏が世界で投資した3000人余りの創業者の中で、少なくとも6人が死亡、1人は自殺だったという。

中国テクノロジー業界からはアリババ・グループ・ホールディングなど世界的な企業が誕生しているが、春雨医生のタン氏によれば、午前9時から午後9時まで週6日働くこの業界には「996作息」という労働時間を示すスラングもあるという。亡くなった張氏はもともと北京の新聞でジャーナリストとして働いていた。その後、中国のポータルサイト、網易(ネットイーズ)の副編集長を務め、2011年に春雨医生を創業した。

原題:CEO’s Death Stirs Debate as China’s Techies Face 9-to-9 Workday(抜粋)

Hui Li, Lulu Yilun Chen

最終更新:10/18(火) 14:25

Bloomberg