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高額提示に驚き 南西石油売却で沖縄石油業界 価格転嫁に懸念も

琉球新報 10/19(水) 7:30配信

 四国を拠点とする太陽石油が、南西石油(沖縄県西原町)の全株式を約134億円で買収することに対し、沖縄県内の石油業界関係者からは「想像以上の金額だ」と驚きの声が上がった。太陽石油は「県内での安定供給は責務だ」と強調する一方、県内関係者は「採算を取るため、石油製品の卸価格への影響が気になる」と不安の声も漏れる。

 太陽石油は2017年1月から南西石油を子会社化して県内での製品供給も視野に入れる。太陽石油は卸価格への影響について「具体的には事業承継してから」とした上で、「四国から製品を移送する費用はかかるが、適正な価格で販売したい」と説明した。

 ペトロブラスは08年に東燃ゼネラル石油から南西石油の株式87・5%を約55億円で取得。10年に住友商事から残り12・5%を取得した経緯があり、今回の買収額は倍以上と高額だ。

 県内関係者は「南西石油の施設は老朽化しているので今回の金額は想像以上だ」とした上で「県内市場で採算が取れるのか。どの程度、卸売価格に転嫁するのか分からない」と不安を口にした。

 別の関係者は「堅実な経営に定評ある企業なので、現実離れした価格にはならないと思うが、これまで沖縄との直接的な関わりがないので対応が見通せない」と話した。

 県関係者は「まだ太陽石油から連絡はないが、安定供給は確保される企業だと認識している」と話した。

琉球新報社

最終更新:10/19(水) 9:44

琉球新報