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【ミャンマー】富士ゼロ、商業印刷市場開拓 新拠点開設、富士フイルムと連携

NNA 10/19(水) 11:30配信

 富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルムと富士ゼロックスは、協力してミャンマーの商業印刷市場を本格的に開拓する。富士ゼロックス・アジアパシフィック・ミャンマー支店が18日、最大都市ヤンゴン市内に商業印刷機のショールームを開設、両社の製品を拡販する。富士フイルムがヤンゴン郊外のティラワ経済特区(SEZ)に設ける拠点も生かす。
 
 富士ゼロックスのヤンゴン支店が18日、入居するヤンゴンの商業施設レダン・センター内に商業印刷機専用のショールームを開いた。富士ゼロックスの商業用デジタル印刷機と、富士フイルムのワイドフォーマットインクジェットプリンター「アキュイティ」の小・中型シリーズを展示し、幅広い品ぞろえで現地の印刷会社に売り込む。両社はシンガポール、タイ、マレーシア、フィリピンなど東南アジア各国で同様に協力し販売を伸ばしてきた。
 実際の営業活動は、富士ゼロックスが持つ販売網を生かす。富士ゼロックスアジア・パシフィック・ミャンマー支店の加藤英明ゼネラルマネジャーは、「中間層の台頭で今後、商業印刷の需要が爆発的に拡大するのは確実」と力を込めた。
 富士ゼロックスのデジタル印刷機は請求書や名刺、健康診断書、銀行の小切手帳など、小ロットの高付加価値印刷の需要拡大に伴って引き合いが増え、代理店コンコルディアとともに昨年来、20機ほどを納入した。
 富士フイルムのインクジェットプリンター「アキュイティ」は、店舗用POPや電飾看板などに使われる。富士フイルムミャンマーの岩城隆太郎社長は、「高品質が求められる化粧品販売店の電飾看板用フィルムは従来、輸入するしかなかった。近代的なショッピングセンターが相次いで開業し、国際的な化粧品ブランドの店舗も増え、需要拡大が見込める」と期待を示した。
 「アキュイティ」は、複数レイヤー(層)を1回で印刷でき、白いインクも使うため鮮やかな発色が特徴だ。UVインクをLED(発光ダイオード)で瞬時に乾かす技術を使い、熱でインクを乾かさないため消費電力も少ない。電力供給が不安定なミャンマーで「消費電力は大型のパソコンと同程度で、UPS(無停電電源装置)もパソコンと共有できる」(関係者)のも強みだ。
 
 
 ■ティラワ新拠点活用
 
 富士フイルムは17日、ヤンゴン近郊のティラワ経済特区(SEZ)限定で認められている制度を生かし、現地に輸入・卸販売を行う新会社フジフイルムミャンマーインベストメントを設立したと発表した。物流倉庫のほか、顧客向け製品デモンストレーションなどを行うサービストレーニングセンター施設を設ける計画。「アキュイティ」もティラワに在庫を置いて製品を供給、顧客向け研修などもティラワで行う。富士ゼロックスは従来通り、印刷機を代理店コンコルディアが輸入して販売する。
 ミャンマーには印刷会社が2,000社ほど乱立しているが、大半は小規模事業者で、中規模業者は1%に満たない。中国製印刷機などが主流だったが、東南アジアの周辺国などから外資印刷会社も参入の動きを見せており、中規模業者の中には品質や専門性を高めて差別化を図ろうと、高品質の印刷機を導入する機運も高まりつつあるという。

最終更新:10/19(水) 11:30

NNA