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秋の観光 間に合った 吾妻山の規制解除 客足回復に期待

福島民報 10/19(水) 12:27配信

 噴火警戒レベルの引き下げに伴い、吾妻山の立ち入り規制が一部を除き解除された18日、地元の温泉旅館の関係者は「紅葉シーズンに朗報が届いた」と歓迎した。「福島県内外から観光客が戻ってほしい」と願い、東京電力福島第一原発事故後、風評の影響などで低調な状況が続く入り込みの復活に期待を寄せた。
 「秋の観光シーズンの真っただ中。警戒レベルの下げは絶好のタイミングだ」。福島市の高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長(61)=吾妻屋社長=は声を弾ませた。
 高湯温泉では平成23年の原発事故後、宿泊客が減少した。26年12月の噴火警戒レベルの引き上げが追い打ちを掛け、年末年始の予約のキャンセルが相次ぎ、冬の泊まり客は前年と比べ2割以上少なくなった。団体客の入り込みが最盛期の半分程度に落ち込んだ旅館もあったという。
 遠藤会長は「警戒レベル1は観光客を呼び込む上で安心材料になる。福島の魅力や安全性をこれまで以上に発信する」と意気込む。
 吾妻山を通る磐梯吾妻スカイラインの利用も増え、周辺地域にも観光客が足を延ばすと期待される。県県北建設事務所吾妻土湯道路管理所によると、利用台数は23年の無料化に伴い徐々に増加し、26年度は約20万7千台となった。しかし、噴火警戒レベルの引き上げや関東・東北豪雨被害の影響で27年度は約14万台にまで落ち込んだ。
 県浄土平レストハウスの金子達也総支配人(61)は「多くの観光客にスカイラインからの景色を満喫してほしい」と話す。

■福島県内の活火山 全て警戒レベル1に

 気象庁が遠望カメラなどを使用し、常時観測している県内の活火山は吾妻山、安達太良山、磐梯山、栃木県と西郷村にまたがる那須岳の四山。吾妻山の噴火警戒レベル引き下げにより、噴火警戒レベルはいずれも5段階のうちで最も低い1(活火山であることに留意)となった。

福島民報社

最終更新:10/19(水) 14:30

福島民報