ここから本文です

『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』部門は恒例の日韓戦が勃発! 勝利したのは……!?【闘神際2016】

ファミ通.com 10/19(水) 19:47配信

●恒例の日韓戦が勃発!
 2016年10月15日~16日、東京のTFTホールにて、タイトー主催の格闘ゲーム大会“闘神祭2016”の決勝大会が開催された。本稿では16日に開催された『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』部門の決勝大会をリポートしよう。

●『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』概要
 人気3D対戦格闘ゲームのシリーズ最新作である『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』(以下、鉄拳7FR)は、2016年7月より稼働中の人気タイトル。「一撃壮快」のゲーム性と高い競技性はそのままに、ゲームシステムやグラフィックはさらに進化を遂げている。オンラインで全国中のプレイヤーと対戦できることに加えて、『ストリートファイター』シリーズからは2D対戦格闘の操作感を忠実に再現したゲストキャラクター「豪鬼」(ゴウキ)が登場し、2Dプレイヤーも続々参戦中。間違いなく今ゲームセンターで最もホットなタイトルの一つだ!
 “闘神祭2016”でのレギュレーションは、3on3勝ち抜き方式で、チーム内でのキャラクター重複は不可となっている。鉄拳プレイヤーには15年間おなじみの、伝統的なチーム戦のレギュレーションとなっている。

●決勝大会出場の注目選手を紹介
 今大会の注目はなんといっても、鉄拳初のプロプレイヤーとして山佐株式会社よりスポンサードを受ける二人、ノビ選手(ドラグノフ)&ユウ選手(フェン)だろうか。過去にはメーカー公式のインストラクター的な活動もしており、知名度という点でも申し分ない。
 そのほかでは、そのストイックかつモラリストなプレイスタイルで世界中にファンが多い、日本が誇る無冠の帝王こと古水選手(ポール)、国内最強クラスとの呼び声も高い、九州の雄たいせい選手(スティーブ)などにも注目。また、鉄拳修羅の国である韓国からは最強クラスの若手として名高いkkokkoma選手(デビル仁)など、誰もが知る超有名プレイヤーが多数参戦している。


●当日予選
■早朝から始まるサバイバル! 勝ち抜いたのはなんと……

 当日予選は全12チームが参加。会場には8時前から集まり鎬を削っていた。無論、出場者は始発電車をものともしない、そのモチベーションに比例した熱いやり込み勢がそろう。決勝大会開始前の人がまばらな時間帯にもかかわらず、1ラウンドごとに大きな歓声が響いていた。
 このサバイバルトーナメントを勝ち抜いたのは、なんと二人チームの【ぺこス待ち】はるすけ選手(リリ)&ラティンことゲス選手(レオ)。チーム不動の大将にして闘劇、ゴッズガーデン、マスターカップの三冠王であるプロゲーマーぺこス選手が無念の遅刻欠場となった上に、決勝の相手は【醤道】西選手(フェン)&影丸選手(ジョシー)&TAKA選手(デビル仁)という都内の強豪が勢ぞろいした強力なチームであったが、見事なチームワークを見せて当日枠を勝ち取った。

●1回戦~2回戦の模様
■ひとつのミスが命取り! 世界最高峰の闘いに注目!

  北は北海道・東北エリアから南は九州、さらには韓国からも集まった猛者たちとあり、1回戦からすべての試合が接戦・熱戦の連続となった。しかし、その中でもやはり頭一つ抜けた安定感があったのは、トーナメントブロック左上に位置した【パーリーヒーローズ】古水選手(ポール)&やんぱん選手(デビル仁)&レイジ選手(フェン)と、ブロック右下の【無心鉄拳】ノビ選手(ドラグノフ)&ユウ選手(フェン)&タケ選手(ブライアン)だろう。どちらも優勝候補の前評判通り、順当に壇上へと駒を進めた。
 それに対し、韓国チーム【コレアル】kkokkoma選手(デビル仁)&goraebab選手(豪鬼)&alzzang選手(ギガ―ス)は緒戦から大将を引きずり出されるなど追い込まれる。ここでkkokkoma選手が勝負強さを発揮し、苦戦しながらもベスト4へ進出。
 右上ブロックでは、あみーご選手の活躍もあり、優勝候補の一つであった【3B】を下した【ファイナリスト】あみーご選手(仁)&まんば選手(カタリーナ)&壊し屋シロー選手(スティーブ)が見事勝ち残りを果たした。

※Twitchタイムシフト(『鉄拳7FR』抽選~1回戦は1:05:00ころから)

●壇上~準決勝
■チームの戦略・戦術が命運を分ける!

 準決勝第一試合の組み合わせは、【パーリーヒーローズ】VS.韓国代表【コレアル】。10年以上鉄拳に出場している3キャラを集めた、ハイスタンダードかつ正統派なキャラクター構成の【パーリーヒーローズ】に対し、【コレアル】は
完全新規キャラクターで、それぞれ2D的な戦い方が特徴の豪鬼、いわゆるデカキャラで攻撃力の高いギガ―スを組み込んだチームだ。ここでは【コレアル】のシフトが大きく機能。alzzang選手(ギガ―ス)がやんぱん選手(デビル仁)に競り勝つと、残りの2人をgoraebab選手が変則的なリズムかつ爆発力のある豪鬼で見事に仕留める。スキが少なく手堅い相手チームに対し、先鋒~中堅で一気に勝負を仕掛けていき、大将に万能キャラのデビル仁を駆るkkokkoma選手を残すという策が見事にハマった形だ。

 準決勝第二試合は【ファイナリスト】VS.【無心鉄拳】。ここでもチーム戦ならではの読み合いが光った。普段は中堅か大将で闘うことが多いユウ選手(フェン)を先鋒で敢えて出し、ユウ選手自身が得意とするあみーご選手(仁)&壊し屋シロー選手(スティーブ)を先に落とすという作戦である。この采配は見事に的中し、2人抜きの仕事をきっちり果たす。【ファイナリスト】は大将まんば選手(カタリーナ)が意地を見せてユウ選手を止めるも、続くノビ選手の勢いと、不運なゲーム展開からのミスなどもあり、ここで無念の敗退となった。
 終わってみれば、決勝進出の2チームはどちらも大将を温存する形となった。

※Twitchタイムシフト(『鉄拳7FR』準決勝は6:30:00ころから)


●運命の決勝戦
■決勝はまさかの展開! 独壇場!

  優勝候補筆頭と見られており、順当に勝ち上がってきた感がある【無心鉄拳】。対するは、韓国チームの【コレアル】。【コレアル】はkkokkoma選手(デビル仁)こそ名前が売れているものの、スタープレイヤーの多い韓国にあっては、残る二人はあまり目立った選手ではない。しかしそこは鉄拳修羅の国として有名な韓国。goraebab選手alzzang選手ともに数々の日本の強豪プレイヤーたちをなぎ倒し、ここまで勝ち残ってきたのである。
 迎えた先鋒戦は、ノビ選手VS.alzzang選手。攻撃力の高いギガ―ス相手に慎重な立ち回りで闘うのがセオリーだが、そこはノビ選手。ドラグノフで超スピードで攻め続け、ギガースを上回る攻撃力と圧倒的なプレッシャーを与えて勝利をもぎ取った。勢いに乗ると手が付けられないことで有名なノビ選手に対し、中堅で登場したのはgoraebab選手。豪鬼の変則的なペースでノビ選手の勢いをうまく殺し、1ラウンドも取らせず勝利するという老獪さを発揮した。
 ここで【無心鉄拳】から出陣するのは、キャラ対策に定評があり、鉄壁の防御を誇るタケ選手。豪鬼を相手に随所で対策が光っていたが、勝負所で鋭い跳び込み攻撃を食らってしまい、勝負のゆくえは2-2の最終ラウンドに。開幕からペースを握って勝利は間違いなし……という場面まで持ち込んだが、なんとここからgoraebab選手がレイジ状態で2回の神がかり的な跳び込み攻撃を通すと、きっちりとコンボまで決めて、8割もの体力を奪うという大逆転劇を演じ先に本丸までたどり着いた。
 後がない【無心鉄拳】、勝負の行方は大将のユウ選手に委ねられた。百戦錬磨のユウ選手は、逆に豪鬼のペースを乱す距離で闘い、先に2ラウンドを先取する。このままkkokkoma選手(デビル仁)との大将対決となるかと思われたが……ここでもgoraebab選手は勝負所で2Dトッププレイヤー顔負けの嗅覚で跳び込みを通し、削り合いを近距離からのEX波動拳で制して、ラウンドを2つ取り返す。
 最終ラウンドももつれにもつれた名勝負となったが、最後はユウ選手の渾身の下段をガードし反撃を決めたgoraebab選手の勝利となり、勝利の栄冠は【コレアル】の頭上に輝くこととなった。

※Twitchタイムシフト(『鉄拳7FR』決勝戦は7:15:00ころから)

●優勝チーム「コレアル」インタビュー
・kkokkoma(コッコマ)選手(デビル仁)
・goraebab(ゴレバブ)選手(豪鬼)
・alzzang(アルチャン)選手(ギガース)

――まずは優勝おめでとうございます。今の気持ちをお聞かせください。

goraebab選手 まだ優勝が信じられないです。どうやって勝ったのかも興奮してよく覚えていません(笑)。でも非常にうれしいですね。

kkokkoma選手 ベスト16からベスト8(1~2回戦)までは非常に不安で、自分は大将だったんですけど、年上の仲間たちに支えられて勝てました。決勝戦の相手はノビ選手&ユウ選手&タケ選手のチームでしたが、そこに勝てたということも感慨深いですね。

alzzang選手 先ほども(優勝の瞬間に壇上でコメントを求められて)言ったのですけど、私たちはA級ではなくB級のチームという評価を受けていた中で、仲間の力を合わせて勝てたということがうれしい。自分はチーム内で最年長なのですが、年下の「弟」たちがチームを引っ張ってくれたことに感謝しています。

――では、本日の試合で一番厳しかったのはどこでしたか?

goraebab選手 1回戦(対「フラワーガーデン」)です。相手中堅のニーナ(じょちゃん選手)が一番キツかったですね。

kkokkoma選手 私もその試合ですね。先に追い込まれて、自分が2タテしなければもう勝てないという状況になったため、開き直って「俺はやりたいことをやる」というスタイルで闘いました。「お前が死ぬか、そうでなければ俺が死ぬか!」(笑)という心境です。

一同 (笑)

kkokkoma選手 そのやりかたでうまくいってからは、プレッシャーから解放され動きも良くなりましたね。

alzzang選手 闘神祭での「1回負けたら終わり」というルール(1試合先取、ルーザーズブラケット無し)に慣れていないということもあり、ペース配分や出し順などで戸惑い、かなり瀬戸際まで追い込まれました。そこでkkokkomaが流れを断ち切ってくれて、やっとそのあたりからこのルールでの闘いかたのようなものを把握でき、普通に試合できるようになったと思います。

――闘劇のころはともかくとして、最近ではどの対戦格闘ゲーム大会でも1先は珍しいですからね。ところで、今日のチーム内MVPを決めるとしたらだれでしょう?

goraebab選手 1~2回戦でチームを引っ張り、助けてくれたkkokkomaだと思います。

alzzang選手 1回戦でのピンチを救った活躍度でkkokkomaとgoraebabで悩むところなのですが、やはり2回戦でもチームを支えたkkokkomaがMVPにふさわしいと思います。

kkokkoma選手 私だ! と言いたいんですけど(笑)、全員が重要なところで役割を果たしたということで「全員MVP」です(笑)。

goraebab選手&alzzang選手 1人じゃなくていいんですか? 全員がアリなら自分たちも最初からそうしますよ(笑)。

――ではkkokkoma選手ということにしておきましょう(笑)。ところで、キャラクター対策などは、事前にどの程度練られていたのでしょう。不安な部分などはありましたか?

goraebab選手 実は韓国のリーグ戦でJDCR選手やほかの選手のドラグノフに負けており、決勝戦でもノビ選手がいるということでドラグノフがちょっとしたトラウマでした(笑)。自分の使用している豪鬼というキャラクターについては、韓国の自分以外の豪鬼プレイヤーの動きや動画を研究して、対策をしてきました。

kkokkoma選手 私はどちらかというと、全キャラの対策を立てられていると思っていたので、チームメイトに苦手なキャラがいたら、アドバイスをする立場でいました。ですので、私自身はそれほど苦手なキャラがいるという感じはありません。

alzzang選手 私は本来の使用キャラクターが豪鬼で、goraebabと被ってしまいました(大会はチーム内同一キャラクター禁止)。そのためギガースを選択したのですが、そういうわけで対策どうこうというよりも、まずギガースに慣れていないのをどうにかしないといけないので、大事な場面でミスしないかが心配でした。

――それでは最後に、日本のプレイヤーにひと言ずつお願いします。

goraebab選手 日本では鉄拳プレイヤーたちが、初期のインパクトのせいか豪鬼を嫌っているというか積極的に使わないというような話を聞きました。でもせっかく追加キャラとして登場したのですから、一緒に使って攻略や対策を磨き合ったほうがいいのではないかと思います。

kkokkoma選手 いつも日本に来るときには、滞在時間を多めに取っていたのですが、今回はすぐに帰らなければならないので残念ですね。次回は世界大会で来ると思うのですが、その際には日本のプレイヤーとたくさん対戦し、遊んだり飲みに行ったりして楽しみたいと思っています。

alzzang選手 私も同じように考えています。せっかく鉄拳という同じ趣味を持った仲間だと思いますので、日本のプレイヤーの方々と鉄拳を通じて楽しんだり、仲良くなりたいですね。

goraebab選手 なんか自分だけ嫌な奴みたいになっているので(笑)、言い直してもいいですか?

一同 (笑)

goraebab選手 私も次に来日したときには、日本のおいしい食事をたくさん食べたいと思います。日本の鉄拳プレイヤーともたくさん対戦し、遊び、仲良くなりたいと思っています。

――お忙しい中ありがとうございました。改めて優勝おめでとうございました!

最終更新:10/19(水) 19:47

ファミ通.com