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「ミュージアム」大友啓史のコメント到着「“ゲンダイニッポン”の一面を反映した」

映画ナタリー 10/19(水) 21:02配信

小栗旬が主演を務める「ミュージアム」の監督・大友啓史よりコメントが到着した。

巴亮介の同名マンガをもとにした本作は、カエルのマスクを被った“殺人アーティスト・カエル男”が引き起こす連続猟奇殺人事件を描くサイコスリラー。主人公の刑事・沢村を小栗が演じ、カエル男に妻夫木聡が扮する。

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過去に「るろうに剣心」シリーズや「秘密 THE TOP SECRET」を手がけ、2017年には「3月のライオン」2部作の公開を控える大友。「ミュージアム」について「こんなに得体の知れない怖さを感じるマンガは初めて読みました。まったく思いもよらないところから、不意に顔の見えない何かが襲い掛かってくる。今まで蓄積してきたものが、一瞬にして台無しにされてしまう。現代社会に巣食う、誰もが共有するそんな漠とした不安を、原作はヒリヒリ、ジリジリとあぶり出しています」と語る。

大友は、本作の実写化企画を聞いた際には難色を示したという。「例えば、こういった類の過去作として『セブン』が真っ先に思い浮かびますが、欧米のキリスト教信仰がベースにあるそれと比べ、日本を舞台にした『ミュージアム』には当然ながら宗教観はありません。マンガやアニメに影響された世代のカルチャーを、倫理なき犯罪礼賛や単なるゲーム的展開に終わらせず、いかに原作が持つ独特の美意識を生かしながらスリリングなエンタメに落とし込むか。これは極めて困難な課題だと思いました」と話す。

それでも熟慮を重ね「この作品を通して現代日本の“今”に肉薄しよう」と考えた大友は、劇中に登場する裁判員制度や警察の組織構造などについて徹底的に取材を行い、リアリティを追求していった。その結果、原作とは異なるエンディングにたどり着くことになる。「原作では主人公の内面を描くエンディングになっていますが、映画ではやや俯瞰の視点で、犯罪が限界ギリギリの人間にどう影響するかを意識しました。取材過程で伺ったある法曹関係者には、この映画が完成したら『日本の裁判員制度の根幹が揺らぐことになるのではないか』と言われました」と言う大友。「“ゲンダイニッポン”の一面を反映した、大人が楽しめるエンタテインメントに仕上がっていると思います」と自信をのぞかせる。

なお、本作のスポット映像「捜査はパズル編」がYouTubeにて公開中。監禁されジグソーパズルを完成させようとする沢村や、彼が新米刑事・西野に捜査の心得について語るシーンを観ることができる。

「ミュージアム」は11月12日より全国でロードショー。



(c)巴亮介/講談社 (c)2016映画「ミュージアム」製作委員会

最終更新:10/19(水) 21:02

映画ナタリー

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