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「苦難の行軍」とは何だったのか? ある脱北知識人が経験した飢饉の正体(13) 弾圧された愛国的老党員たちの決死の訴え パク・ヨン

アジアプレス・ネットワーク 10/19(水) 12:29配信 (有料記事)

愛国心と忠誠心に燃える純粋な10代の少年少女が、無慈悲にも混乱の中でコチェビになり果てて散っていった時、一方で、自らの血と汗でこの国と制度を打ち建てた高齢の退職者たちが立ち上がった。朝鮮労働党の「10大原則」を唱えて危機の打開のために行動を始めたのだった。

険悪な社会の現実を直接目撃したその老人たちは、職場や住民単位別に組織されている党の基本組織の有名無実化と、地方の行政および権力機関の機能停止によって、急速に社会が無秩序になり、略奪と暴力が発生するまでになっているのを食い止めようと試みたのである。

個別的党員の名義で中央に申訴の書簡を発送したり、居住する市、郡にある党および行政機関を訪ねて行って陳情を始めたりしたのだ。革命の功労者である彼ら忠誠心の厚い老党員たちは、食糧と給料が1年近くも完全未支給のままであり、工場の稼動が全般的に中断しているのに、何の対策もないことを人民政府に躊躇なしに抗議した。

国家住宅に住んでいる住民たちが、違法なやり方で家を失ったり追い出されたりして、共和国の歴史上初のホームレス家族が大量に出現しているというのに、あろうことか該当機関が賄賂を受け取って強奪者側を黙認しているのは危険な反国家的行為だ、と暴露した。小学校、中学校の生徒と先生が食べることができなくて、校庭や教室ががらんと空いているなどということは、朝鮮戦争時にもなかったことだと告発した。

人民軍の兵士たちの中には、飢饉の中で栄養失調で廃人のようになっている者が出る一方で、軍の補給物資を横領したり、各地で住民家屋と農場の倉庫、一般人を襲って略奪したりする現象が起こっていた。

また安全員(警察官、現在は保安員)が、豆腐やタバコを売ってやっと食いつないでいる年寄りや主婦の商いまでも違法だとして品物を強制没収し、そのようにして掠めた金を貯めて日本製の中古自転車を購入したり高級タバコを吸ったりするなど、公務員の腐敗もひどかった...本文:3,412文字 この記事の続きをお読みいただくには、アジアプレス・ネットワークの購入が必要です。

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最終更新:10/19(水) 12:29

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TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。