ここから本文です

清水建設がベトナム救う! 枯れ葉剤汚染土壌の浄化実験に成功、ダイオキシン95%除去

日刊工業新聞電子版 10/19(水) 14:40配信

ベトナム戦争で残る汚染、現地で対策検討

 清水建設は、ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤による汚染土壌に対し、土壌洗浄技術を実験的に適用したところ、浄化効果があることを確認した。ベトナムの汚染土壌の大半を占めるダイオキシンレベルが1グラム当たり2万ピコグラム―TEQ(毒性等量)の汚染土壌において、除去率95%を達成した。ベトナム政府に土壌洗浄技術の有効性を示すほか、大規模浄化事業の実施などを検討する。

 土壌洗浄実験により、ダイオキシンは粒径63マイクロメートル未満の粘土・シルト分に偏在。洗浄・再利用可能な同63マイクロメートル以上の砂分は、全体の65―70%であることが判明した。

 汚染土壌の洗浄は、まず土壌をふるい分けする。粒子の大きさに合わせて水洗いや擦り洗い、泡の表面に汚染物質を付着させて除去する。枯れ葉剤由来のダイオキシンを泡表面に付着しやすくする薬剤を特定したことで、ダイオキシンの除去率95%を達成した。

 通常ダイオキシンの汚染土壌を無害化するには、1000度C以上の熱処理が必要となる。清水建設の土壌洗浄技術により、汚染土壌の約7割を再利用できる。残りを熱処理・無害化処理すれば、熱処理単独の2分の1程度のコストで処理できる見込み。

 ベトナムでは枯れ葉剤による汚染土壌が今も残っており、ホットスポットが28カ所確認されている。清水建設は2014年4月から、枯れ葉剤由来のダイオキシン汚染土壌について、同社技術が適用できるか調査を開始した。

 15年5月にベトナムで簡易実験による洗浄可能性調査を行い、同年11月にベトナムでの国際シンポジウムで洗浄技術を発表。ベトナム政府から枯れ葉剤汚染土壌の本格的な洗浄可能性調査の依頼を受け、16年2月から国内で汚染土壌の浄化を実験してきた。

最終更新:10/19(水) 14:40

日刊工業新聞電子版

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。