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がん相談、在宅療養関連が最多 15年度岡山大病院支援センター

山陽新聞デジタル 10/19(水) 10:17配信

 がん患者や家族の悩みは深い。岡山大病院(岡山市北区鹿田町)のがん相談支援センターには昨年度、1820件の相談があった。2014年度に比べ100件余り減ったが、過去2番目に多かった。

 相談内容で最も多かったのは「訪問診療、看護をどこに頼んだらいいか」「介護保険を利用できるか」など在宅療養についてで、27%を占めた。増加傾向にあり、同病院腫瘍センター長の田端雅弘医師は「入院せずに通院で抗がん剤治療を受ける患者が増えたことが影響している」と分析している。

 逆に、在宅療養の広まりにより、同病院で治療を終えた後の転院先などを探す医療連携の相談は減っているという。

 治療の進歩で、がんを患っても長く生きられるようになった一方、高額な抗がん剤などが登場し、経済的な不安も大きい。2番目に多い社会保障の相談は、医療費の患者負担が過重にならないよう歯止めを設けた高額療養費制度や、病気で会社を休んだときの傷病手当金、障害年金などについてが中心となっている。

 同病院の患者は60代以下の働く世代が3割占めており、仕事の悩みも珍しくない。このため、5月から毎週木曜日にハローワーク岡山、6月には第2、4火曜日に県社会保険労務士会が出張相談を始めた。再就職や、病気や治療について勤め先にどう伝えるかなどを助言している。

 同病院は岡山県のがん診療連携拠点病院で、相談者のうち1割は他の医療機関の患者らが占めている。田端医師は「検診で精密検査を勧められたなど、がんと診断される前でも気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。

最終更新:10/19(水) 10:17

山陽新聞デジタル