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王道のなかに捻りを、コアラモード.自問自答から生まれた応援歌/インタビュー

MusicVoice 10/19(水) 11:00配信

 あんにゅと小幡康裕による2人組ユニットのコアラモード.が10月26日に、通算4枚目となるシングル「雨のち晴れのちスマイリー」をリリースする。今作は、インディーズ時代からの人気曲で、5月に開催した自身初のワンマンツアー『We Are Coalamode.!! 2016~なんだか会いたくなっちゃった~』で企画した“好きな曲アンケート”でも多くの投票数を集めた、いわばコアラモード.の王道とも言えるポップでキャッチーな楽曲だ。音源化することで以前の楽曲より、「前を向いて頑張ろうという気持ちにさせてくれるエネルギーが更に増した」とあんにゅ。そして、意表つく展開が感情を揺さぶる「豆の木」やあんにゅのソロ時代からの楽曲「Dive!」、今作で3バージョン目となる「We Are Coalamode.3!! ~Xmas ver.~」も収録した。今回は2人に、今作についての制作背景やスタンス、歌詞に隠されたテーマなどを聞いた。

雨の音を聴いたりすると心が休まる

――今日は生憎の雨です。そして、今作のタイトルは「雨のち晴れのちスマイリー」ですが、雨はお好きですか?

小幡康裕 雨の日は好きですね。雨の音を聴いたりすると心が休まるというか。作業中に雨のBGMを流したりするので。集中力が高まると言われていて、歌詞とかを書く時は水の音とかも。水から曲が生まれるという方もいると聞きます。

あんにゅ 私はシャワーを浴びている時とかが一番曲が出来るシチュエーションです。

――やはりリラックスしている時 にアイディアが出やすいのでしょうか。

小幡康裕 頭の中がからっぽになるからかもしれないです。

――メロディが“降って来る”感覚?

小幡康裕 あんにゅはそういうタイプですよね。

あんにゅ 私は、いつの間にかという感じです。常に頭の中で音が鳴っているのですが、時々「いいなコレ」というのがあって、それをずっと唱えているような状態でずっとお風呂の中に入っていたりしますね。

――それを覚えたまま、お風呂から上がってすぐ制作に入る?

あんにゅ そうです。本当に「コレは無理だな、覚えていられないな」という時は、急いで出るんです。出たくなくても出て、ちゃんと録音しますね(笑)。

――「雨のち晴れのちスマイリー」は、インディーズ時代からの曲の音源化との事ですが、そのいきさつは?

あんにゅ この曲は3年前にできた曲で、デモとしてYouTubeにアップしていたことがあって、現在とはアレンジも違うんです。インディーズの頃からライブでもずっと歌っている曲です。

小幡康裕 僕ら初のワンマンツアー『We Are Coalamode.!! 2016~なんだか会いたくなっちゃった~』を5月にやった時に「どの曲が一番好きですか?」というアンケートをとったら、この「雨のち晴れのちスマイリー」を挙げてくれる方がすごく多かったんです。インディーズ時代からずっとライブでこの曲を演奏することが多かったからですかね?

 なので、「『雨のち晴れのちスマイリー』をCDにして」という声をたくさん頂いていまして、色んな巡り合わせがあってようやく4枚目のシングルとして出すことができました。表題曲として「ライブで育ててきた曲を世に出せる」というのが初めてなので、感無量です。

――コアラモード.としては王道なアプローチの楽曲?

あんにゅ そうです、王道ソングです。

――今回のバージョンですが、インディーズ時代とのアレンジの違いは?

小幡康裕 アレンジの大元だったり、基本的なコード進行だったり、メロディ感はそんなに変えていなくて、それこそ楽器の演奏が生ピアノになったり、ドラムの演奏が変わったという点ですね。ただ、ライブでお客さんと一緒に育てていったというイメージがありまして、「お客さんがここでこういう表情してくれるな」など、ライブで学んだ事をフィードバックしてきた曲でもあるんです。

――少しずつ変わってきた曲でもあるのですね。

小幡康裕 そうですね。ちょっとずつ変わっていって、お客さんとの呼吸などが反映された曲ですね。

あんにゅ デモ音源はどちらかというと、軽やかで爽やかな優しい印象だったのですけど、ライブをやっていくにつれて、お客さんの前で歌う事で私も歌詞の意味をどんどん理解してきたんです。今作の「雨のち晴れのちスマイリー」はスピード感のある仕上がりになりました。私はこの曲は応援歌だと思ってまして、ぐんぐんと背中を押してくれる、前を向いて頑張ろうという気持ちにさせてくれるエネルギーが更に増したなと思います。

――インディーズの頃にこの曲をやられた時は、歌詞の意味や解釈はお2人で特に話し合ったりなどはしなかったのでしょうか?

小幡康裕 歌詞の意味を共有する事もあるんですけど、この曲の歌詞は僕が書いて、解釈はあんにゅに委ねてみたらそれがすごく良かったんです。

あんにゅ 最初、私はデモ音源が出来た時に「雨のち晴れのちスマイリー」は、とてもキャッチーな曲とタイトル、というくらいにしか思っていなかったんです。この曲が出来た頃は曲を毎週7曲ずつ作っていたんです。

――毎週7曲という事は1日1曲ですか?

小幡康裕 そうです。1人7曲なので1週間で14曲ですね。

――そういったスパルタ的な制作をなさっていたとは…。

小幡康裕 自分達の中でそういう時期をつくっていたんです。僕らが結成したのが2013年の頭なんですけど、あまりライブはせずに、曲をずっと作り溜めようという時期が1年くらいあったんです。この「雨のち晴れのちスマイリー」のサビの歌詞<いつか笑うためじゃなくて いつも笑ってこその私♪>というフレーズが出来たのが2013年12月だったんです。コアラモード.を組んでずっと自分達と向き合いながら自問自答しながら歌詞を作ってきた中で生まれたフレーズなんです。

あんにゅ 当時はこの曲に特別な印象はなかったんですけど、失敗が多かったアルバイトの日の帰り道にこの曲を聴いていたら、歌っている時には気付かなかった歌詞の意味がグッと入ってきたんです。特に2番の<“辛”いという字に フタして “幸”せだって うたいながら♪>という部分に泣けてきちゃって、この曲のエネルギーを私は気付かなかったんだなと思って、改めて小幡さんを尊敬しました。不安な事が多かった中で背中を押されて、私にとっても大切な曲なんです。

――ちなみに、当時はどのようなアルバイトを?

あんにゅ お肉屋さんでアルバイトしていました。精肉屋さんの試食を作ったりしてました。そこで、いろいろミスをしてしまったりしてヘコんでいた時期だったんです。

――<“辛”いという字に フタして “幸”せだって うたいながら♪>という部分は耳に残るフレーズです。これが出来た時、“やった!”という感覚はありましたか?

小幡康裕 あります。それこそこの曲が出来た時期は、曲や歌詞を作るにあたってキャッチコピーになりうるフレーズをネタ帳に溜めていたんです。1番のサビの<いつか笑うためじゃなくて いつも笑ってこその私♪>というフレーズと<”辛”いという字に フタして ”幸”せだって うたいながら♪>は別々の曲用のフレーズとしてネタ帳に書いてあったんです。そして、歌詞を書き進めているうちに、これらは同じ曲に使えるなと思いまして。最初は別々のアイディアだったんです。キャッチコピーというか、人が「おっ」と思うような遊び心を持って、普段何気なく触れている漢字とか、そういう発見をした時はやはり嬉しいですね。

――レコーディングで苦労した点は?

あんにゅ 一度、形にしようとした時のアレンジが、けっこうエレキギターが前に出てきていて随分と印象が違っていたんです。それでこういう形で発売するという事になってから、どちらかというとデモのアレンジに戻そうという風に話し合ったんです。

小幡康裕 リリースが決まってそこから短い期間でアレンジをして、という訳ではなく、「いつかこの曲は絶対に出したいね」という話をしながら、けっこう前の段階から生ピアノなどはレコーディングしてあったんです。だから時間をかけてじっくりアレンジしてきた感じですね。ピアノをレコーディングしたのも1年前くらいです。試行錯誤したというより、じっくりと時間をかけてという感じです。

あんにゅ 作って、置いて、作って、置いて――、という感じです(笑)。デモ音源を聴いた方はその印象が抜けないと思うんですよね。だから期待を裏切りたくないなという事もあって、それで更にパワーアップしたものを作りたいという気持ちがありました。

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最終更新:10/19(水) 11:00

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