ここから本文です

<五輪ボート会場>上田知事、整備費を試算「彩湖最良とデータ示す」

埼玉新聞 10/19(水) 10:31配信

 2020年東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー競技会場見直しの議論を巡り、埼玉県の上田清司知事は18日の定例会見で、「まずは(彩湖を管理運営する)国土交通省の理解を得た上で、彩湖が最良、ベターであるというデータを大会組織委員会と東京都に示す必要がある」と述べ、国交省と共同で整備費の試算や技術上の課題などを調査し、プロジェクトチームを立ち上げるとした。

 整備費用の試算について上田知事は「(国際規格に沿った)距離や幅など、一定程度の工事が必要になる。国交省しか持っていない資料もあり、国、県、民間の技術者の分析が必要。(試算は)確実性の高い数字を出していかないといけない」と述べた。彩湖が開催地にふさわしい理由として「何よりも(東京から)近く、選手村の分村が必要ない。2番目には強い風が吹かない」と立地と競技を行う上での気象条件の良さを挙げた。

 一方、彩湖は洪水時の増水に備えた調節池の機能などがあり「台風が来たらどうするか。海側と違い、水がたまると引くのに時間がかかる」とし、「いいところもあれば、悪いところもある。そういったものを比較衡量するのが組織委員会なり東京都。いい条件を提案しながらも、課題は課題として整理して(組織委員会と東京都に)届けたい」と述べた。

■「彩湖なら90億円」県ボート協会が独自試算

 県ボート協会(会長・神保国男戸田市長)は18日までに、東京五輪・パラリンピックのボート会場を彩湖とした場合の工事費について、約90億円という試算をまとめた。専門家に依頼して独自に積算したという。同協会は「まだ精査が必要な数字だが、東京都としてもこの試算を受け止めて調査・検討をしていただきたい。小池都知事にはぜひとも彩湖を見て、その上で判断してほしい」と話している。

 同協会はこれまで、彩湖の護岸を一部削り、管理橋を撤去する費用として50億円という試算を公表してきた。今回はこれに、ブイ設置や船台、ボートハウス、電気・給排水設備など恒久施設分を加えて計82億5312万円。さらに、舟艇桟橋や仮設スタンドなどの建設費7億7千万円を組み込んだ。

 東京都五輪準備局は、彩湖を使用する場合の整備費について558億円と見込んでいる。神保会長は「内容が不明だ。説明を求めても回答がない」と話した。

最終更新:10/19(水) 10:31

埼玉新聞