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ハリルは超一流のシナリオライター!? 大迫勇也の代表復帰は“一番好きなスタジアム”で実現か

theWORLD(ザ・ワールド) 10/19(水) 19:00配信

1070日前の屈辱を胸に……

9月29日、日本サッカー協会は10月に開催されるアジア最終予選に挑む日本代表のメンバーを発表。初戦のUAE代表戦では1-2で敗北を喫するなど得点力不足に苦しむチーム状況で、多くの国民がドイツで絶好調なストライカーの代表復帰を期待していたはずだが、メンバーリストに「大迫勇也」の名前はなかった。

そして日本代表は10月、イラク代表戦は劇的な勝利を収めたが、格下を相手に苦戦を強いられたことは間違いなく、オーストラリア代表戦では本田圭佑が1トップを務めるスクランブル体制で挑んでいる。結果は敵地で勝ち点1獲得と悪くないようにも思えるが、本田の位置にポストプレイを得意とする大迫を起用していれば、決して強かったとは言えないオーストラリア代表から勝ち点3を奪うことも十分に可能だったはずだ。

大迫の落選理由については「長い時間をベンチで過ごし、ケルンでようやくレギュラーポジションを確保したばかり。約1年ぶりに得点を決め始めたが、それも日本代表メンバーリストを送った後だった」と明かしているハリルホジッチ監督だが、大迫は今季、ブンデスリーガ開幕直前のカップ戦やトレーニングマッチから得点を量産。リーグ戦でも新たに2トップを採用したチームで2節からレギュラーポジションを獲得しており、現地では“得点以外”でも高い評価を受けていた。

残念ながら、その活躍は代表監督の耳に届いていなかったようだが、9月21日のシャルケ戦でリーグ戦初ゴールを決めた大迫は、翌週のライプツィヒ戦でもネットを揺らし、自身初となるブンデスリーガ2試合連続ゴールを記録。10月1日のバイエルン・ミュンヘン戦は絶対王者を相手に最前線で存在感を発揮すると、15日のインゴルシュタット戦ではアシストとPK誘発で2得点を演出するなど“目に見える結果”を残しており、11月に開催されるアジア最終予選では日本代表に選出される可能性がかなり高いと言えるだろう。

そしてそれは、大迫が“一番好きなスタジアム”で代表復帰を果たす可能性が生まれたことを意味している。

そのスタジアムとは、大迫が2009年から2013年まで所属した鹿島アントラーズのホームスタジアムだ。大迫は現在、ケルン公式サイトのプロフィール欄にて「一番好きなスタジアムは?」というクエスチョンに「カシマサッカースタジアム」と回答。多くの選手がこの質問に対し、ケルンのホームスタジアムである「ライン・エネルギー・シュタディオン」を挙げているなか、大迫は多くの栄冠を勝ち取ってきた古巣のスタジアムこそが“一番好きなスタジアム”だと譲らない。

そして、カシマサッカースタジアムでは2016年11月11日、約12年ぶりとなる国際Aマッチが開催される。アジア予選では埼玉スタジアムをホームとしている日本代表だが、11月11日のキリンチャンレンジカップではカシマサッカースタジアムでオマーン代表と対戦。ハリルホジッチ監督も「視察で何度か訪れているが、非常に雰囲気の良いスタジアム。ファンの皆さんで一杯に埋まったスタジアムがきっと私達を後押ししてくれることでしょう」と同スタジアムの使用を歓迎している。

また、大迫が最後にカシマサッカースタジアムのピッチに立ったのは、2013年シーズンの最終節まで遡る。同年は33節終了時点で19得点を記録するなど充実したシーズンを過ごしていた“鹿島のエース”だが、12月7日に開催された最終節のサンフレッチェ広島戦では前半アディショナルタイムに退場処分。チームも目の前で広島に優勝を許すという苦い結末に終わり、大迫はシーズン終了後にドイツへと旅立った。

そのドイツではケルンで3年目のシーズンを迎え、ようやく本領を発揮している大迫勇也。10月は“提出期限”の問題もあり代表復帰が叶わなかったが、日本が世界に誇る半端ないストライカーが11月に一番好きなスタジアムへ凱旋を果たすことも、もはや夢ではないだろう。そして、1070日前の屈辱を胸に、かつてのサポーターの前で大爆発してくれるはずだ。

http://www.theworldmagazine.jp/

最終更新:10/19(水) 19:00

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