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“神・イブラ“をベンチにする案はないのか スーパースターの加入がマンUの足を引っ張っている

theWORLD(ザ・ワールド) 10/19(水) 21:12配信

周りが1人に合わせるやり方に

今夏にズラタン・イブラヒモビッチ、ポール・ポグバなどワールドクラスの選手を加えたマンチェスター・ユナイテッドが予想以上に苦しんでいる。開幕直後こそ3連勝と幸先良いスタートを切ったが、マンチェスター・シティとのダービーマッチに敗れてからは失速。開幕前は優勝候補に推す声もあったが、現在は7位と想定外の順位だ。

陣容は昨季から間違いなくパワーアップしている。しかし、豪華になりすぎたことが逆にチームの足を引っ張っているようにも感じさせる。気になるのは、今夏に加入したイブラヒモビッチだ。イブラヒモビッチは高さ、パワー、経験値などあらゆるレベルでトップクラスの選手であり、中心選手なのは間違いない。

しかし、イブラヒモビッチが最前線に固定されていることによって戦い方の幅は狭まっている。イブラヒモビッチがいることでマーカス・ラッシュフォードはサイドに回ることになり、17日のリヴァプール戦でも右サイドで先発している。ラッシュフォードはサイドでもプレイできる選手だが、右サイドではカットインしてシュートを打つことも難しい。ラッシュフォードの能力をフルに活かせるポジションではないはずだ。

イブラヒモビッチを中心に据えるのは悪くないが、どう活かすかのメカニズムが存在しない。シンプルに活かすのであればクロスを放り込むのも1つの手だが、マンUのクロス精度は決して高くない。リヴァプール戦では12本蹴って2本、前節ストーク・シティ戦では38本蹴って6本しか味方には合っていない。ラッシュフォード、左サイドで起用されることの多いアントニー・マルシャルもクロスを放り込むような選手ではなく、彼らは昨季のような輝きを放つことができていない。いくらイブラヒモビッチのようなスター選手を加えても、マルシャルやラッシュフォードら昨季活躍した選手たちが能力を発揮できなくなるのは問題だ。

今ではベンチスタートが普通となったウェイン・ルーニーにも同じことが言える。以前はルーニーがトップ下にいたため、ポグバは低い位置で起用されるしかなかった。これではポグバの良さは活かせない。指揮官のジョゼ・モウリーニョはルーニーをスタメンから外す判断を下したが、それによってポグバをトップ下に置くことができるようになった。リヴァプール戦でのポグバのパフォーマンスはそこまで良くなかったが、試せるポジションが増えたのは大きい。

また、カウンターアタックというオプションが無いのも問題だ。スピードに欠けるイブラヒモビッチが最前線にいる以上、カウンターを仕掛けるのは難しい。守備を固めるのはモウリーニョお得意のやり方だが、ボールを奪ってから速攻に移ることができないのは問題だ。イブラヒモビッチが最前線にいる以上、どこかで攻撃のペースは落ちる。ルーニーがいればさらに落ちる。仮にラッシュフォード、マルシャル、ジェシー・リンガード、ヘンリク・ムヒタリアンらで前線を構成していれば、守備時のプレス強度を上げることに加えて攻撃のスピードアップも見込めるはずだ。

イブラヒモビッチが悪というわけではないが、それほど上手く活かせていない以上別のオプションも見てみたい気もする。特に今回のリヴァプール戦のように相手にボールを支配される展開になったとき、よりスピードのある選手で前線を形成してみるのも1つの手だ。今は周りがイブラヒモビッチに合わせている状態だが、マンUはこのやり方を継続すべきなのだろうか。

http://www.theworldmagazine.jp/

最終更新:10/19(水) 21:12

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