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制作秘話を披露 藤城清治展、娘の亜季さんが解説

北日本新聞 10/19(水) 16:55配信

 県立近代美術館で開催中の企画展「藤城清治 光よろこびメルヘン展」で19日、ギャラリートークがあり、藤城清治美術館那須高原代表理事で、藤城さんの娘の亜季さんが、影絵に込められた思いや制作の裏話を語った。同展は9月16日の開幕以来、連日大勢のファンでにぎわい、この日で入場者が3万人を超えた。

 会場は、初期の油絵から色彩豊かな影絵、おわらや雨晴海岸といった富山の風物を取り上げた最新作まで239点を展示している。

 「夕陽の中の愛の奇跡」(2004年)の前で、亜季さんは、この時期に始まったイラク戦争が作品誕生のきっかけだったことを説明し、「どうしても何かを訴えたいという気持ちが強かった。愛があれば皆が平和になれるという願いが込められている」と秘話を披露。「玉ねぎと子うさぎとねこ」シリーズでは、制作に使ったカラーフィルターやトレーシングペーパーを見せながら説明し、来場者が熱心に耳を傾けた。

 作品ごとに制作の背景や藤城さんの素顔が語られ、トークは予定を大幅に超える2時間に及んだ。長年のファンだという伊藤ゆう子さん(66)=高岡市高陵町=は「作品への理解がより深まり、いっそう親近感が湧いた」と話していた。

 午後1時には入場者が3万人を突破した。節目となった武内憲枝さん(41)=高岡市清水町、看護師=に、亜季さんから藤城さん直筆のこびとが描かれた色紙が贈られた。武内さんは「ずっと見に行きたいと思っていた。作風の変化を楽しむことができた」と喜んだ。前後の高山昭一さん(65)=富山市大泉中町、自営業、林裕一さん(65)=高岡市赤祖父=にも記念品が贈られた。

 会期は11月13日まで。県立近代美術館と北日本新聞主催。

北日本新聞社

最終更新:10/19(水) 19:14

北日本新聞