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「土人」発言は沖縄県外の機動隊員か 「県民見下している」と怒りの声

沖縄タイムス 10/19(水) 7:45配信

 沖縄県外から派遣されたとみられる機動隊員が、東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設に反対する芥川賞作家の目取真俊さんに発した「土人発言」。市民らは「差別的な内容だ」「県外からの機動隊員は、普段から言動が荒い。県民を見下しているのでは」と憤った。

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 映像を撮影した目取真さんは、これまでも暴言を受けたことがあるといい、「県外の機動隊員のやり方は厳しすぎる」と話した。

 目取真さんが押さえ付けられている場面を見た60代の女性は「県民を差別している」と憤慨。菅義偉官房長官が北部訓練場の年内の過半返還を明言したことで「機動隊員にもプレッシャーになっているのだろう。警備も過剰になってきている」と指摘した。

 毎日抗議活動に参加している宮城勝己さん(63)は「今日が初めてじゃない。毎日ひどい扱いをされている」と訴えた。

 一方、元裁判官でうるま市島ぐるみ会議の仲宗根勇共同代表は、沖縄平和運動センターの山城博治議長の器物損壊容疑での逮捕に関し、現場を目撃したという沖縄防衛局職員が山城議長を追尾していなかったとして、準現行犯逮捕の要件を満たさず、過去の高裁判例から今回の逮捕は「違法だ」とした。

復帰後も残る「植民地」意識

 沖縄近代史家の伊佐眞一さん(65)の話 「土人」という強烈な言葉は、沖縄の歴史や文化を全く知らない本土の機動隊員から発せられたものだろう。権力側の目線に立つ中で、米軍基地問題で国に従わない沖縄へのいら立ちや、本土と沖縄を区別しようという思いが感じられる。言葉の背景には、明治の琉球処分から続く沖縄戦、米軍統治時代、本土復帰を経ても依然としてある本土側の沖縄に対する「植民地」意識がある。

沖縄に対する暴挙表す発言

 むぬかちゃー(ライター)の知念ウシさん(50)の話 「土人」と呼びたければ、呼べばいい。植民地支配を合法化して維持するのが日米地位協定であり、刑事特別法であることは周知の事実だ。しかし、ウチナーンチュはそれを超える倫理観に基づき、行動している。「土人」という言葉は、植民者が被植民者に対して使う言葉だ。まさに、日米両国が沖縄に対して行っている暴挙を如実に表した発言だ。

最終更新:10/19(水) 18:35

沖縄タイムス