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南米との懸け橋に サッカー留学を経験 名護市の泉さん(27)、若者大会準備へ奔走

沖縄タイムス 10/19(水) 17:30配信

 【名護】第5回世界若者ウチナーンチュ大会(20日開幕)の実行委員として、準備に奔走する男性がいる。名護市の泉友一郎さん(27)=沖縄情報経理専門学校名護校3年=は、9年前にアルゼンチンでサッカー留学をしていた時、現地の県系人と出会い、心を通わせた。「お世話になったウチナーンチュの皆さんに恩返しがしたい」。大会で来沖する人たちのホームステイを自ら買って出るなど、南米と沖縄の“懸け橋”のような存在だ。(北部報道部・西江千尋)

 小学1年から始めたサッカーでプロの世界を目指そうと、高校卒業後の2007年、単身アルゼンチンに渡った。毎朝6時半に起床し、チームの練習に参加。午後はブエノスアイレス大学でスペイン語を学んだ。

 ある日、母方の親戚が住む日系コミュニティーを訪ねた。約8割が県系人で、家の中に先祖の仏壇があり、行事の時には線香を上げて、手を合わせていた。「地球の反対側で沖縄の文化が脈々と継承されていることを初めて知って、驚いた」

 毎週日曜には親戚15~16人が集まり、食事しながら近況報告し合う習慣も、家族の絆が強い沖縄と同じ空気を感じた。80代以上の1世の人たちは、スペイン語と日本語に時折うちなーぐちを交ぜて話していた。

 懐かしい言葉の響き、光景。海外で慣れない生活を送っていた泉さんにとって、コミュニティーで過ごすひとときは「安心できる時間だった」。

 11年にスペインのチームに移り、12年に沖縄へ戻った。プロ選手になる夢はかなわなかったが、南米で触れたウチナーンチュの温かさが今も忘れられないという。

 持ち前の明るさで、名護市をPRする第6代「名護がじゅまる王子」も務める泉さん。世界若者ウチナーンチュ大会では、北部地区の市町村歓迎会で司会をする。「南米でお世話になった分、今度は沖縄で迎えたい。沖縄の生の文化に触れて、ここに住むウチナーンチュとたくさん交流して、思いっきり楽しんでほしい」と願っている。

最終更新:10/19(水) 17:30

沖縄タイムス

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