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裁判長は基準地震動を重要視 島崎邦彦氏証人採用か、大飯控訴審

福井新聞ONLINE 10/20(木) 8:28配信

 福井県などの住民が大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを求めた訴訟の控訴審第9回口頭弁論が19日、名古屋高裁金沢支部であった。住民側は、前原子力規制委員長代理の島崎邦彦・東京大名誉教授(地震学)の証人尋問を申請。内藤正之裁判長は基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)を重要視し、島崎氏を証人として採用する姿勢を示した。

 正式な採用手続きは次回期日(1月30日)に持ち越されたが、住民側弁護団は「証人尋問の実施はほぼ確実だ」としている。

 島崎氏は2012~14年、同規制委員長代理を務め、大飯原発の基準地震動の審査を担当した。控訴審では、断層の長さや面積から地震の規模を算出する関係式「入倉・三宅式」を用いた関電の基準地震動の評価は「過小評価の可能性がある」との陳述書を提出している。

 規制委は島崎氏の指摘を受け、大飯原発の基準地震動の再計算を原子力規制庁に指示。その結果、「見直す必要はない」と判断している。

 法廷で内藤裁判長は「控訴審での重要な点は地震からの安全性。とりわけ基準地震動に関心を持っている」と審理方針を説明。「審理は終結段階」とした上で「正確に理解するため、地震の専門家を最低限1人は証人尋問したい」との考えを示した。証人尋問の期日は4月下旬に設定、島崎氏の予定を確認した上で決める。

最終更新:10/21(金) 9:24

福井新聞ONLINE