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中国の9月粗鋼生産、1日当たりでまた増加。減産に「緩み」?

鉄鋼新聞 10/20(木) 6:02配信

 中国・国家統計局が19日に発表した同国の9月の経済統計によると、1日当たりの粗鋼生産量は227万2千トンとなり、前月比で6万トン増加した。7月を底に粗鋼生産は増加傾向にあり、9月も大型連休の国慶節を前に生産を増やしたもよう。中国政府はG20の開催などを機に環境面から鉄鋼生産を規制してきたが「減産に緩みが生じてきた可能性がある」(日本の高炉メーカー輸出担当)と警戒している。

 月次の生産量は、銑鉄が5932万トン(前年同月比4・1%増)、粗鋼は6817万トン(同3・9%増)、鋼材は9809万トン(同4・3%増)。銑鉄は4カ月連続、粗鋼と鋼材は7カ月連続の前年比増となった。
 中国では8月に熱延コイル市況がトン当たり約200元上昇しており、マージン改善で増産意欲が高まったことが9月の生産に表れたものとみられる。減産の一因とされてきた唐山園芸博覧会の開催も10月に終わり、政策的な生産規制は当面なくなりそうだ。
 一方、原料炭価格の高騰で中国ミルの採算も今後悪化が見込まれる。これを受け中国ミルにも鋼材販価の再値上げを図る動きが見られるものの、国慶節後の市況上昇は小幅にとどまっており、値上げの進捗次第では減産に向かう可能性もある。
 1~9月累計の鉄鋼生産は、銑鉄が5億2825万トン(前年同期比0・3%減)、粗鋼が6億378万トン(0・4%増)、鋼材が8億5178万トン(2・3%増)だった。粗鋼生産は今年で初めて前年同期比でプラスへ転じた。
中国の自動車生産/1日当たり過去最高に
 鉄鋼以外の9月の経済統計では、自動車生産が257万6千台(前年同月比31・5%増)となり12カ月連続で増加。月産で過去2番目の高水準となった。1日当たりの生産台数は8万6千台で、月産最高を記録した昨年12月の8万5千台を上回り過去最高を更新した。
 コークス生産量は3929万トン(7・3%増)、発電量は4913億キロワット(6・8%増)、金属加工機械の生産台数は7万台(14・1%増)だった。
 1~9月累計では、自動車生産が1971万8千台(前年同期比12・3%増)、コークス生産が3億3174万トン(1・6%減)、発電量が4兆3732億キロワット(3・4%増)、金属加工機械の生産が57万台(2・4%減)だった。

最終更新:10/20(木) 11:46

鉄鋼新聞