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能と生け花、舞台で競演 「いしかわ芸能新時代」で披露へ

北國新聞社 10/20(木) 2:52配信

 幽玄の能舞と華やぎの生け花が競演する新演出の舞台が11月5日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれる舞台「いしかわ芸能新時代」で初めて披露される。源氏物語を題材とした能「半(はし)蔀(とみ)立花(りっか)」をベースに、石川県能楽文化協会常任理事で、宝生流能楽師の渡邊荀(じゅん)之助(のすけ)さんが演出、県いけ花文化協会常任理事の矢地幸子さん(池坊)が花を手掛け、この日限りの「一期一会の舞台」を作り上げる。

 能「半蔀」は、源氏物語の夕顔巻を主題とした作品で、シテ方演じる夕顔の精霊が、光源氏との思い出をはかなくも美しく舞う。

 「半蔀」の小書(こがき)(特殊演出)「立花」では舞台に、花木を生けた大きな花器を据える。格式ある演目として知られ、渡邊さんによると能楽と華道が互いを引き立て合う様は「めったに見られない」という。

 当日は、渡邊さんが新たな趣向を加えて再構成した能舞「半蔀 立花の伝」が演じられる。池坊伝承の立花は、矢地さんが季節の花材を使って格調高く生ける。

 ホールという広い舞台、高い天井を生かした演出を行う。大道具にあたる「作り物」はあえて使わず、生け花を常に舞台上に据え、花と能舞に焦点を当てた舞台となる予定で、渡邊さんらが準備を進めている。

 当日に生ける花に合わせて舞う、この日だけの舞台となり、渡邊さんは「極みの舞台を通して、能楽師と華道家の『今』を感じてほしい」と話した。

 一般財団法人県芸術文化協会の設立20周年を記念した「いしかわ芸能新時代 花舞台~至芸競演の秋」は午後1時に開演する。能舞を皮切りに、名手が箏(そう)曲「十返(とかえ)りの松」、素囃子(すばやし)「新曲 猩々(しょうじょう)」、清元(きよもと)「六(む)玉川(たまがわ)」を順に披露し、新時代の扉を開く。入場料は全席自由4千円。北國新聞社、一般財団法人北國芸術振興財団が共催する。

北國新聞社

最終更新:10/20(木) 2:52

北國新聞社