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米国債:下落、サウジアラビアの大規模な国債発行が重し

Bloomberg 10/20(木) 5:22配信

19日の米国債相場は下落。サウジアラビアによる175億ドル規模の国債発行が米国債に重しとなった。今回のサウジアラビアの国債発行は、新興国としては過去最大規模。

10年債利回りは上昇。サウジアラビアは、原油値下がりで悪化した財政を支えるためドル建て債を発行。また企業ではウェルズ・ファーゴやモンデリーズなどが起債し、このままいけば今週の米企業による起債規模はここ1カ月で最大となる。

ノムラ・セキュリティーズの米金利調査責任者、ジョージ・ゴンキャルベス氏は「債券の大規模な新規発行がある状況では常に、クラウディングアウトが起きる可能性はある」とし、「米国債市場にとってプラスにならないことは確かだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.74%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は97 26/32。

今回のサウジの国債発行は、4月のアルゼンチン(165億ドル)を上回り、途上国として過去最大。

大規模な国債・社債発行は、より高い利回りを求める米債券投資家を米国債から引き離す可能性があるだけでなく、債券の発行方法の仕組みを通じても米国債に重しとなる公算がある。ドル建て債の発行体は、利回り上昇に備えたいわゆるレートロックを行うことがよくある。債券が発行されれば、このレートロックは解除される。

フェデラルファンド(FF)先物市場が示唆する12月までの米利上げ確率は約64%。この算出は利上げ後の実効FF金利が0.625%になるとの仮定に基づく。

米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米経済は8月遅くから10月初めにかけて安定した成長ペースを維持。労働市場はタイトで賃金の上昇圧力が出始めており、大半で前向きな見通しが示された。

5年債と30年債の利回り格差は約1.28ポイントと、6月以降での最大付近。

原題:Treasuries Decline as Record Saudi Bond Sale Weighs on U.S. Debt(抜粋)

第5段落以降を追加し、更新します.

Yun Li

最終更新:10/20(木) 6:50

Bloomberg

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