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「赤ちゃんが乗っています」の目的は? 間違った説も 定番カーグッズ誕生の背景

乗りものニュース 2016/11/26(土) 13:52配信

「レスキュー隊に存在を知らせるため」説は…

 道行くクルマのリアガラスにしばしば見かける、「赤ちゃんが乗っています」「子供が乗っています」といったマーク。アメリカ発祥であるそれは、日本においても複数のカー用品メーカーから発売されており、そのひとつであるナポレックス(東京都葛飾区)は「1990年代初頭の販売開始以来、当社のロングセラー」と話します。

【画像】米とは異なる日本の「赤ちゃんが乗っています」英語表記

 一方、このマークは特に掲出義務などはなく、ただそのメッセージが発されるだけで、そのためか「赤ちゃんが乗っているからって、どうすればいいの?」「だから何?」などと、インターネット上では疑問視する声もあるようです。また、同じくインターネット上では、次のようなマークの誕生経緯も語られています。

「ある夫婦と赤ちゃんが乗ったクルマが大破する事故に遭い、夫婦はレスキュー隊に救助されて一命を取り留めたが、小さな赤ちゃんの存在はレスキュー隊に気付かれず、亡くなってしまった。両親は自分たちのような悲劇が繰り返されることのないよう、このマークを作った」

 しかし、マークの考案者がそれを作ったのは、まだ子どものいない独身時代。つまり、根も葉もない「うわさ話」にすぎません。

「赤ちゃんが乗っています」マーク誕生の真実

 1984(昭和59)年、アメリカのベビー用品メーカーSafety 1st社が、世界で初めて「BABY ON BOARD!(赤ちゃんが乗っています!)」というマークを発売。考案者である同社のMichael Lernerさんは、交通事故で赤ちゃんが命を落とすケースが多かったことから、「周りのドライバーに注意を促し、子供の安全について意識を高めよう」という目的で作ったと、「ニューヨーク・タイムズ」1986年10月9日付の記事で語っています。

 そして同記事には、「考案者が子どもを失ったことから開発した」という「うわさ話」が当時のアメリカですでに存在していたことが、合わせて書かれています。

 このSafety 1st社が発売した「BABY ON BOARD!」のマークは、同様の「CHILD ON BOARD!」マークとともに、2年間でおよそ300万枚の売り上げを記録したそうです。そしてこののち、日本にも上陸しました。

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最終更新:2016/11/28(月) 12:37

乗りものニュース

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