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「MERY」は本当に問題なし? 9割以上の記事が消え、広告代理店やライターも困惑

BuzzFeed Japan 2016/12/2(金) 18:28配信

DeNAの健康情報サイト「WELQ」が、他メディアの盗用や誤情報を発信し、サイトを非表示にした問題で、同社が唯一運営を続けると発表した女性向け情報サイト「MERY」でも9割を超える記事を削除したことがわかった。混乱する関係者らに取材した。
【BuzzFeed Japan / 伊藤大地、徳重辰典】

DeNAの「WELQ」はどうやって問題記事を大量生産したか 現役社員、ライターが組織的関与を証言

12月2日現在、BuzzFeed NewsがWebArchiveで調べたところ、MERYの全記事の91.3%が削除されている。

守安代表取締役社長兼CEOは11月27日にこの問題について謝罪し、関連するキュレーションサイト9つを非表示とする対応を取った。その中でただ1つ、非公開にしなかったのが「MERY」だ。

守安社長は、TechCrunchのインタビューに答え、その理由についてこう語っている。

「MERYに関しては組織が違うこともあり、運営ポリシー、記事の作り方も我々とは異なります。代表の中川(ペロリ代表取締役の中川綾太郎氏)にも問題がないことを確認しており、基本的には非公開措置はとらず、現状の運営方法でやっていってもらえればと思っています」

そのMERYから次々と記事が削除されており、業界から驚きと非難の声が上がっている。

カテゴリー別で最も記事投稿が多かった「ファッション」に関しては、11月27日時点で4万4248件あった記事が12月2日現在、8483件と80.8%が削除された。健康にも関わる「美容」に至っては、8769件から483件と94.4%が非表示になっている。

「問題がないことを確認」「現場の運営方法で」という守安社長の発言とは食い違う、記事の9割が削除されているという事実。

MERYへ広告を出稿している関係者にも、混乱は広がっている。

「記事を9割消して、『今まで通り』は無理がありますよ」

大手広告代理店デジタル担当のAさんによると、28日にDeNAからWELQへの出稿についてキャンセル、返金の手続きに関する連絡が届いた。

「掲載済みの広告については前日までの日割りで請求」「今後掲載予定の案件はキャンセル対応する」「今後の広告販売再開のめどは立っていない」といった内容だ。

「WELQと同じように、非公開になった(iemoなど)9つのサイトも順次協議が進むでしょう」とAさんは話す。

だが、MERYについての連絡はなかったという。

BuzzFeed Newsが2日の日中に取材をした段階では、DeNAの発表通り、「問題はなく、これまで通り」という認識であり、9割削除の事実を伝えると驚きをあらわにしていた。

「今でさえ、クライアントへの事情説明もありますし、マジかよ、という感じです。メディア担当には各営業から問い合わせも来てますし、バタついています。その上、記事を9割消して、『今まで通り』は無理がありますよ」と話す。

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最終更新:2016/12/3(土) 18:18

BuzzFeed Japan