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修学旅行に参加しない生徒たちが新たな学びに挑戦していた 普天間高校の取り組み

沖縄タイムス 2016/12/31(土) 16:00配信

 沖縄県の中部に位置する普天間高校(宜野湾市)で12月16日、高校1年の生徒たちが東京・富士通の幹部に向けてあるプレゼンテーションをしていた。生徒たちは4月から、スカイプなどを駆使し、オムロン、クレディセゾン、カルビー、大和ハウスといった大手企業のインターンシップ生となり、企業から提示されたテーマを追求してきた。普天間高が独自で導入したプログラムだが、2年前、試験的に実施した時は、修学旅行に参加しない生徒だけが対象だった。(デジタル部・與那覇里子)

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沖縄の修学旅行の実際

 県教育庁によると、県立高校の修学旅行は全員参加ではなく、希望者が対象だ。7割以上の参加で実施するよう規定しており、県立高校60校のうち実施したのは30数校。担当者によると、旅行先は関東・甲信越地方が多く、東京ディズニーランドや長野県でのスキー体験、近畿地方の場合は、ユニバーサルスタジオジャパンを訪れる学校が多いという。 

 一方で、県教育庁は本紙の取材に「不参加の生徒には、学校によってさまざまな取り組みがあると思うが、学校に任せている。詳細までは把握していない」と回答した。

普天間高校が導入したプログラム

 普天間高校では、数年前からインターンシップ体験の一環として、「探求学習」のプログラムを探していた。探求学習とは、幅広い問題の解決のために仲間と話し合い、考え抜く、「アクティブラーニング」の一つだ。探求学科を創設し、国公立大学の合格者を3年で20倍に伸ばした京都市立堀川高校も視察してきた。 

 普天間高校で進路相談を担当する中村元紀教諭は「先生たちでプログラムを作ったこともあったが、大きな労力がかかった。先生も多くを学ぶ必要があり、時間も費やした」と当時を振り返る。

 試行錯誤の中で出合ったのが、「クエストエデュケーション」だった。前出の企業をはじめ、テレビ東京、富士通も協賛し、企業から与えられたテーマの答えをチームで探求、プレゼンテーションする形式で、それに対し、企業もフィードバックしていく。2016年12月時点で全国96校、約1万3千人の中高生が取り組み、年に1度、全国大会が開催されている。

 そこで普天間高校では、自習が通例だった修学旅行に参加しない生徒たちに実践し、効果を確かめることになった。

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最終更新:1/4(水) 18:05

沖縄タイムス