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城島氏、5年ぶり球界復帰へ キャンプでソフトバンク臨時コーチ計画

西日本スポーツ 1/1(日) 6:15配信

 福岡ソフトバンクが2月の宮崎春季キャンプに、球団OBの城島健司氏(40)を「臨時コーチ」として招聘(しょうへい)することが分かった。強肩強打の捕手としてホークス2度の日本一に貢献し、日本選手初の「メジャー捕手」としても活躍。2012年限りでユニホームを脱いでからは球界から離れていたが、実現すれば5年ぶりの“球界復帰”となる。現役時代の恩師でもある王貞治会長(76)や、兄貴分だった工藤公康監督(53)も評価する指導力と求心力。日本一奪回、そして常勝軍団復活へのサポート役として白羽の矢を立てた。

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■若手捕手成長に期待

 ファンに惜しまれ、36歳の若さで現役を引退してからはや5年。野球界から距離を置いてきた城島氏がホークスに“電撃復帰”する可能性が高くなった。球団は春季キャンプ限定の「臨時コーチ」のポストを用意。現在、福岡の放送局など複数のテレビ局でレギュラー番組を抱える城島氏について、放送局関係者は「短期間の指導であれば支障はないのでは」と説明する。城島氏も常々「将来的には野球へ恩返ししたい」と口にしてきただけに、就任への障害はなさそうだ。

 度重なる故障と闘い、阪神との契約を1年残してユニホームを脱いだ。若い時期から「捕手ができなくなったら城島の商品価値はなくなる」が持論だった。「生涯捕手」の美学を貫いた日米通算18年間。卓越した観察眼やデータ蓄積、感性を武器に従来の受け身の捕手像を覆し、若手やベテランを問わず「親分肌」のリードで引っ張った。監督時代に正捕手に抜てきした王会長、ダイエー時代に「現場教育」として配球のイロハからたたき込んだ工藤監督も城島氏のリーダーシップや求心力を評価しており、今回の“復帰”は、指導者としてユニホームに袖を通す上でのステップになる。

 城島氏の退団以降、ホークスでは「扇の要」が定まらない状態が続いている。今季は細川が楽天に移籍し、実績のある鶴岡と高谷も35歳。24歳の斐紹も1軍定着に至っていない。ただ、ドラフト3位で熊本・秀岳館高から加入する九鬼、今季3年目の栗原ら将来有望な若手も多い。2003年に捕手では野村克也・元楽天監督に次ぐフルイニング出場で「打率3割・30本塁打・100打点」を記録するなど、日米通算292本塁打の強打者としても活躍した城島氏の経験や考え方は、彼らの成長に効果をもたらす。

■松坂にも心強い存在

 また、今季復活を期す松坂にとっても心強い存在だ。日本球界だけでなく、海の向こうの大リーグでも幾度となく対戦。04年のアテネ五輪、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではバッテリーを組むなど、全盛期の姿を熟知しており、助言を含めたサポートも期待できる。

 引退後は充電期間に充てているが、球界復帰を待望する声はホークスファンに限らず多い。実績、能力、人気でトップを極めた城島氏がキャンプ期間とはいえ、現場に復帰すれば、17年の日本一奪回という「初夢」実現に向けた大きな力になる。

=2017/01/01付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:1/1(日) 8:20

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