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青森山田では「筋トレ」がブーム!? 計画的なフィジカル強化がもたらした初優勝=高校サッカー

スポーツナビ 1/9(月) 20:03配信

 95回目の高校サッカー選手権は前橋育英(群馬)を5-0で下した青森山田(青森)の優勝で幕を閉じた。大会を通じて際立っていたのは青森山田の選手たちのフィジカル的な能力の高さだった。体重も総じて同身長の他校に比べて上回っており、競り合いの強さは抜きん出たもの。青森山田の選手と競り合っているうちに、徐々に相手が消耗していくのは1つのパターンのようになっていた。

 近年、日本のユース年代は毎週プレミアリーグなどのリーグ戦がある状態が常となっており、そこを目指して練習をスケジューリングすることが「当たり前」になってきた。週末の試合にベストパフォーマンスを出させることを考えると、厳しいトレーニングはしづらい。「コンディショニングを軸に考えるのが当たり前になっていた」(黒田剛監督)という。

 だが一昨年の春、後に選手権王者となる東福岡(福岡)の選手たちの体を見た黒田監督は驚くと同時に疑問を覚えた。同校の志波芳則総監督を「どうやったらリーグ戦をこなしながら、こんな(に強い)体を作れるんですか」と直撃。リーグ戦とリーグ戦の合間であっても、筋力トレーニングのメニューをしっかり組んで実践していることを知ると、「コンディショニングを言い訳にしていた。本気で勝ちたいなら体を作らないといけない」と思い直し、練習の方針に修正を加えた。

 それまでは日曜日に試合があると、月曜日はクールダウン中心のメニューだったところに筋力トレーニングを追加。マシンを使って体を追い込みつつ、翌日にオフを設定してバランスも取りながら、トレーナーの指導を受けての筋力アップを各選手に課した。短期的にはリーグ戦のパフォーマンスに悪影響が出る可能性もあったが、選手側も意欲的に取り組んだことで「何か筋トレがブームみたいになっていった」(黒田監督)と、徐々にポジティブな効果を生み出していった。

 1、2月の雪中トレーニングによる足腰の強化だけでなく、シーズン中の計画的な筋力トレーニングによって得られた成果は小さなものではなかった。当然ながら「筋トレしたから勝った」などという単純な話でないことは強調しておきたいのだが、フィジカル面の強化というベースがあっての初優勝だったことも、間違いない事実だった。

(取材・文/川端暁彦)

最終更新:1/9(月) 20:03

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