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上田女流三段“片思い”里見さんに振り向いてもらう「勝つしかない」

スポーツ報知 1/10(火) 11:04配信

 伝説、再び―。里見香奈女流名人(24)に上田初美女流三段(28)が挑戦する五番勝負が15日、神奈川県箱根町の岡田美術館で開幕する。8連覇を狙う里見と、4期ぶり2度目の挑戦で初戴冠を目指す上田の激突。4年前の第39期五番勝負は、最終第5局が女流棋戦として初めて将棋大賞の名局賞特別賞に輝くなど棋戦史上に残る名勝負として語り継がれる。上田女流三段に直前の思いを聞いた。(北野 新太)

 ―一昨年12月の長女出産後も育児をしながら大活躍しています。

 「子供中心の1年だったので、すごく忙しかったです。でも、育てながら自分も育つことができたような感覚もありました」

 ―当然、将棋に向き合う時間は減っている。

 「夫(及川拓馬六段)と練習将棋を指すこともありますけど鳴らした駒音で子供を起こしちゃったり(笑い)。なかなか毎日は盤に向かえません」

 ―激戦のリーグをくぐり抜けての挑戦です。

 「初戦で中井さん(広恵女流六段)に負けましたし、勝負どころの7局目で室谷さん(由紀女流二段)にも負けて難しいと思っていたので、うれしいです。勝率7割でも挑戦すらできないなら全く意味がないので」

 ―里見女流名人への挑戦です。

 「幅広い戦型を指されるので、準備に時間をかけないといけないなと思います。4年前のタイトル戦から里見さんと一局も指していなかったので楽しみですよ。なかなか戦えない人なんです(笑い)」

 ―どんな存在か。

 「将棋界ではタイトル戦で戦うようなライバル関係を恋愛に例えたりしますけど、今は女流棋士全体が里見さんに片思い状態になっていますから。振り向いてもらうには、勝つしかないんですよね」

 ―遠征ではお子さんとも離ればなれに。

 「出産してから、娘から離れて外泊するのは初めてなので不安はあります。でも、なんとか夫に頑張ってもらいますよ(笑い)。美術は自分でするのは苦手ですけど見るのは大好きなので、岡田美術館に伺えるのも今から楽しみです」

 ◆上田 初美(うえだ・はつみ)1988年11月16日、東京都小平市生まれ。28歳。伊藤果八段門下。5歳で将棋を始め、2001年に女流棋士に。11年のマイナビ女子オープンで初タイトルの女王を獲得。獲得タイトルは女王2期。夫は同門の及川拓馬六段(29)。15年12月に第1子となる女児を出産。今期は女流王将戦、倉敷藤花戦で挑戦者決定戦に進出するなど通算23勝6敗。居飛車も指しこなす振り飛車党。

 ◆五番勝負日程

 ▼第1局(1月15日) 神奈川県箱根町「岡田美術館」

 ▼第2局(同22日) 島根県出雲市「出雲文化伝承館」

 ▼第3局(同29日) 千葉県野田市「関根名人記念館」

 ▼第4局(2月5日) 岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル菊之湯」

 ▼第5局(同22日) 東京都渋谷区「将棋会館」

最終更新:1/11(水) 17:48

スポーツ報知

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