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<駐韓大使>「少女像」難しい対応…安倍首相と協議

毎日新聞 1/10(火) 21:29配信

 韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が新たに設置された問題で、安倍晋三首相は10日、一時帰国した長嶺安政・駐韓大使、森本康敬・釜山総領事らと面会し、今後の対応を協議した。長嶺氏らの日本滞在日数は未定。日本側は対抗措置で韓国側に日韓合意履行を求めているが、韓国国内の反発も強まっており、難しい対応を迫られている。

 日本政府は長嶺氏らの一時帰国を、「今後の対応を協議するため」(外務省幹部)と位置づけ、韓国側の対応にかかわらず数日程度で韓国に戻すことも検討している。ただ、韓国では最大野党「共に民主党」が、日本側が拠出した10億円の返還と合意の破棄を主張するなど日本側の対抗措置への反発を強めており、韓国政府の少女像撤去に向けた動きも鈍い。前進がないまま長嶺氏らが韓国に戻れば日本国内の反発も出かねず、日本として出口戦略は描けていないのが実情だ。

 菅義偉官房長官は10日の記者会見で「(少女像撤去を)韓国側に粘り強くあらゆる機会を通じて求めていく」と強調する一方、長嶺氏らの日本滞在期間については「総合的に判断したい」と述べるにとどめた。

 麻生太郎副総理兼財務相は10日の記者会見で、日本側の対抗措置として中断した日韓通貨交換(スワップ)協定の協議について、「約束が守られないなら、貸した金も返ってこないとか、スワップも守られないとか、難しくなる」と指摘した。【小田中大】

最終更新:1/10(火) 21:29

毎日新聞