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日本「あの少女像撤去せよ」→韓国「イヤだ日本総領事館前にも作る」→日本「それなら大使を一時帰国」…日韓関係は崖っぷちなのか?

ホウドウキョク 1/11(水) 11:30配信

韓国・釜山(プサン)の日本総領事館前に従軍慰安婦を象徴する少女像が置かれたことへの対抗措置として、韓国駐在の長峰安正大使が一時帰国した。安倍総理も、日韓合意に基づく10億円はすでに拠出しているし韓国が誠意を見せるべきだ、と少女像の撤去を求める考えを示した。韓国メディアは「計算された大攻勢だ」と日本政府の対抗措置をけん制しながら、対応に苦慮している韓国政府を「何もできなかった政府」と批判している。またも日韓関係に赤信号か?速水健朗が専門家に聞いた。

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速水の目線

こういうニュースの背景として、地元韓国の新聞がどうとらえているか見ると、背景が分かって面白いですよね。しかし「計算された大攻勢」っていうのは本当に批判的なんでしょうか。逆に「感情的になって大使を引き上げた」というほうがよほど問題になるでしょう。少女像と大使の引き上げは、外交問題としてやりすぎなのか、そうじゃないのか論じていきます。

日韓合意は韓国の野党・反日派は認めていない

少女像は日韓合意で、撤去するように努力をするというようなかたちでまとまりました。去年一度は道交法の問題で撤去したんですが、再び設置されたままになっているので、ちょっと約束が違うんじゃないかということになったかと思うんですね。

日韓合意は朴槿恵(パク・クネ)大統領と日本の政府が結んだわけです。そうなると、野党や反日的な市民団体は、この日韓合意は到底認めていない。ここからは想像になりますけど、そんな立場をアピールする機会をうかがっていたんじゃないでしょうか。その朴槿恵大統領は、機密漏えい問題で事実上 失脚しましたので、日韓合意を見直させる、あるいは反故にするためにちょうどいい機会が訪れたということなのでしょう。少女像は、すでにソウルの日本国大使館前にはありますから、今度はプサンの領事館前に設置したのだと思われます。

一時帰国は強硬策ではなくソフトランディング

日本としては問題解決のため、大人の対応というか10億円を拠出して日韓合意したのに、メンツを潰されたような感じです。ここで新しい大統領が選ばれ日韓合意が反故にされるとまた一からやり直さないといけません。ですから、日韓合意というのは国家同士のきちんとした約束ですよということを野党含めきちんと確認させる。そのためには、今までのように遺憾を表明するとかでは収まらないので大使を一時的に帰国させたんです。日本のこれまでの外交からすると、強硬と捉えられるかもしれませんけど、私は毅然とした態度を見せるという意味で強硬ではないと思います。

これが、大使を「召還」したのだったら完全に外交断絶ということになります。大使を「引き上げる」と、国としてもう付き合わないという、国交断絶も辞さないという態度です。それに対して、今回の「一時帰国」というのはソフトランディングというのか、マイルドではあるけれども毅然とした態度を見せるというような意味合いが強くあると思うんです。

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最終更新:1/11(水) 19:01

ホウドウキョク

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