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中国空母「遼寧」逃亡か 北上して台湾海峡通過…東シナ海シフトの可能性も

夕刊フジ 1/12(木) 16:56配信

 年末から今年初めにかけ、南シナ海を“わが物顔”で航行していた中国海軍の空母「遼寧」の艦隊が北上し、11日に台湾海峡を航行した。今月に入って、米海軍の原子力空母「カール・ビンソン」を中心とする空母打撃群が西太平洋に派遣されており、カール・ビンソンの到着を前に逃げ出したとの見方もある一方で、中国空軍と海軍の動きが活発化している東シナ海にシフトした可能性もあるとみられる。

 台湾国防部(国防省)によると、遼寧は11日午前7時(日本時間同8時)、台湾の防空識別圏(ADIZ)の西南区域内に進入した。遼寧は北に向かっており、所属基地のある山東省青島の基地に戻るとみられている。

 遼寧は昨年12月25日、初めて「第1列島線」(九州-沖縄-台湾-フィリピン)の宮古海峡を越えて西太平洋に進出した。その後、バシー海峡を通過して海南島の海軍基地に到着し、年明けには、南シナ海で訓練を実施していた。

 これに対し、米海軍はカール・ビンソンを中心とする空母打撃群を派遣し、20日前後に西太平洋に到着すると予想されている。

 カール・ビンソンと遼寧では運用面で大きな差があり、衝突を恐れて戻ったのか。軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「一連の東シナ海での動きと関係しているのではないか」と話す。

 中国空軍機8機は9日午前から午後にかけ、長崎県の対馬の南側を通り、東シナ海と日本海を往復した。10日には、中国海軍のジャンカイII級フリゲート艦2隻と補給艦1隻が日本海を南下し、対馬海峡を通過して東シナ海に向かった。

 世良氏は「南シナ海だけでなく、東シナ海は中国にとって絶対に守らなければいけない権益で、そちら側へのにらみも考えられる。青島に戻るかもしれないが、もしかしたら東シナ海のほうで活動する可能性もあるのではないか」と指摘した。

最終更新:1/12(木) 17:18

夕刊フジ