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トランプ節健在、慎重さも=壁建設や過去の放言釈明―記者会見

時事通信 1/12(木) 15:04配信

 【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は11日の記者会見で、メディアを激しく攻撃したり、就任前にも雇用を創出したとする成果を誇示したりした。

 選挙戦で誇張も交えて対立候補を攻撃し、「私を信じなさい」と断言口調で公約の実現をアピールしたトランプ節は健在だった。一方で、政策や過去の放言をこれまでよりは詳しく説明するという慎重さも見せた。

 トランプ氏が大統領選への出馬当初から訴えてきたメキシコ国境の壁建設は「荒唐無稽」ともいえる政策だった。会見でも壁を早期に造る方針は確認した。ただ、費用をメキシコが負担するという公約については「壁のコストは(メキシコから)返金してもらうだろう」と、後払い交渉の選択肢も示した。

 トランプ氏は昨年8月の選挙集会で、オバマ大統領が過激派組織「イスラム国」(IS)を創設したと言い放ち、厳しく批判された。会見では「この政権がISをつくった」と繰り返したが、イラクからの米軍撤退で生じた治安維持の空白にISが乗じたという解説も加えた。

 一方、不動産事業と大統領職の利益相反問題では、昨年12月にツイッターで唐突に、大統領在任中は「新たな取引は実行されない」と訴えた。これについて会見に同席した弁護士は「トランプ氏の指示により、新たな取引は厳しく制限する」と説明。大統領職にある間は外国での取引はせず、米国内での取引についても慎重に審査した上で許可すると明らかにした。

 ただ、そもそもメキシコ側は壁建設費用の負担を拒否しており、その交渉にも応じそうにない。利益相反の回避では、トランプ氏の会見直後に政府倫理局のシャウブ局長がシンクタンクの会合で「残念ながら、彼の現在の計画ではその目的は達成できない」と切り捨てている。 

最終更新:1/12(木) 20:37

時事通信