ここから本文です

【球団トップに聞く】ソフトB後藤社長 FA戦線不参加のワケ「今いる選手の方が明らかに上」

スポニチアネックス 1/12(木) 9:45配信

 ◇球団トップに聞く!ソフトバンク・後藤芳光球団社長(上)

 最大11・5ゲーム差で独走劇を演じながらも失速し、日本一3連覇を逃したソフトバンク。後藤芳光球団社長兼オーナー代行(53)は今季のチームの目標を日本一奪回だけでなく、当初の目標である巨人のV9を超える「10連覇」に設定した。孫正義オーナー(59)が社長を務める親会社の財務部長も務め、「孫の金庫番」と呼ばれる。常勝へのビジョンとともに、営業面の仰天プランも聞いた。

【写真】私服姿を披露したソフトBのチアリーダーKYOKOさん

 日本一3連覇を目指した昨季は日本ハムに11・5ゲーム差を逆転される歴史的なV逸を喫した。巨人のV9を超える「10連覇」を口にしてきた後藤社長の挑戦は道半ばにも届かなかったが、諦めてはいなかった。

 「目標はまた、10連覇です。うちの孫(オーナー)も、“できる限り大きな目標を設定しなければ可能性はゼロだ”と言っています。10連覇を達成しなければ、ジャイアンツは超えられない」

 それだけこだわるのは球界参入した05年から掲げるスローガン「めざせ世界一!」がある。無謀に思える夢だが、信じ、実現へ動くことが「孫イズム」。「究極は世界一。(クラブチーム同士による)メジャーとのガチンコ勝負実現への前向きな意見交換ができればいい。今後、NPBにも積極的に働きかけていくつもり」。世界一挑戦にはまず巨人の打ち立てた球史を塗り替えることが、前段階だと考えている。

 親会社は世界的な企業になり、資金力は豊富にある。それが、時に「金満」と批判につながることもある。ただ、このオフ、FA戦線には参戦しなかった。日本一奪回に向け、大型補強を行うとみられていたが、現状把握に努めていた。

 「何でもかんでもの補強ではない。冷静に戦力分析し、FA市場の選手と比較した。今いる選手の方が、それぞれのポジションで明らかに“上”だと判断しました」

 例えば西武からFA宣言し、楽天へ移籍した岸。「1軍で活躍できる素晴らしい投手」と評価しながら、ドラフトで投手補強に成功していることを考慮した。14、15年に1位指名した高卒の松本と高橋の伸びしろ、昨年は5球団の競合の末に156キロ右腕・田中(創価大)を獲得し、「先発の一角に若手が入る」という期待と計算がある。

 ただ、「補強と育成は両輪」と二兎(にと)を追い、両方を仕留めにいくのが信条。「育成だけでも選手は育たない。高い目標は必要だし、FA(補強)は凄い選手が来れば、若手のチャレンジ精神を引き出せる」。昨年3月、福岡県筑後市にファーム施設を新設。育成を強化する一方、1軍は若手の「壁」となる分厚い戦力で充実させる。 (福浦 健太郎)

 ◆後藤 芳光(ごとう・よしみつ)1963年(昭38)2月15日、神奈川県生まれの53歳。一橋大卒。87年に安田信託銀行(現みずほ信託銀行)入行。安田信託銀行会長だった故笠井和彦氏(前オーナー代行兼球団社長)に誘われ、00年にソフトバンク(現ソフトバンクグループ)入社。現在は本社常務執行役員財務部長やグループ2社の取締役も務める。13年10月から球団社長兼オーナー代行に就任。

最終更新:1/12(木) 12:20

スポニチアネックス

Yahoo!ニュース公式アプリ

都道府県ニュース、防災情報もこれひとつ!