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韓国デマサイトは広告収入が目的 運営者が語った手法「ヘイト記事は拡散する」

BuzzFeed Japan 1/27(金) 11:07配信

2017年1月、「韓国、ソウル市日本人女児強姦事件に判決 一転無罪へ」というニュースがあるサイトで公開され、SNS上で急拡散した。BuzzFeed Newsはこれがデマだと突き止め、今回、サイト運営者が直接インタビューに答えた。【BuzzFedd Japan / 籏智広太、伊藤大地】

【写真】民進党・蓮舫氏のテレビ出演画像はデマ

ニュースは「韓国人が日本人女児2人をデパートで強姦したが、無罪判決を受けた」という内容。TwitterやFacebookで約2万シェアされた。「韓国」と「日本」が見出しに入った記事としては、この1年間で7番目の多さだ。

記事を公開したサイトは「大韓民国民間報道」。「事件」「政治」「芸能」などテーマ別のタブとともにニュースが並ぶ、一見するとよくあるニュースサイトのつくりだ。韓国語の記事が並ぶ「関連サイト」まである。

しかし、BuzzFeed Newsは取材の結果、冒頭の記事を含めサイト全体がデマである可能性が高いと指摘した。

そして今回、サイト運営者が直接取材に応じた。

目的は何なのか。いったいどうやって、「大量拡散」を成功させたのか。その手口を聞いた。

1月26日の昼下がり、東海圏の郊外都市。待ち合わせの場所に指定してきた、駅前の喫茶店に、その人物は現れた。約束の時間より20分早い。

長身細身。赤系のチェック・シャツ、ブルージーンズに細めの黒フレームのメガネ。まだ若い。

「名刺を持ち合わせてなくて、申し訳ありません」

挨拶を交わそうとすると、最初にそう口にした。少し高めの声だが、落ち着いた口調。席に着く際には、こう言った。

「騒ぎになってしまって、本当、申し訳ないです」

物腰は柔らかく、礼儀正しい。25歳で、無職だという。約2時間に及ぶインタビューに、終始淡々と応じてくれた。

事実関係を整理する

取材に基づき、事実関係を整理しよう。まず、男性が韓国に関するデマニュースサイトを作ったのは、今回が2度目だ。

1度目は、2016年11月末。「はてなブログ」の有料サービスを用い、「大韓民国現地ニュース」というブログを作成した。

そこでは、「韓国海軍が中国軍籍の潜水艦を拿捕し、撃沈した」「朴槿恵大統領の従兄弟が暴徒に殴られ、その後死亡した」などの記事を掲載。日本のみならず台湾などでも拡散したが、運営側から公開停止に追い込まれたという。

そして2017年1月中旬に、今回の「大韓民国民間報道」を開設。問題となった記事などを配信した。すべて「フェイク(偽)ニュースです」と言い切った。

フェイクニュースを配信する、これらのサイトを作った目的は何か。

「短期間でお金を稼ぎたい、というのが理由です。政治的な記事のトラフィック拡散を用いて金銭を得ようとしたのは、初めてでした」

政治的な意図ではなく「広告収入」。偽ニュースでカネを稼ぐ手法を知ったのは、アメリカ大統領選だったという。

「アメリカの大統領選でフェイクニュースが拡散し、収益を上げているというニュースを読んだんです。FacebookやGoogleが対策に乗り出すことになるほど注目を浴びたなら、日本においても、同様のことができると考えました」

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最終更新:1/27(金) 12:45

BuzzFeed Japan