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韓国デマサイトは広告収入が目的 運営者が語った手法「ヘイト記事は拡散する」

BuzzFeed Japan 1/27(金) 11:07配信

デマ記事はどうやって作っていたのか

男性は、記事の執筆方法を教えてくれた。

「画面の右に既存のニュースサイト、左にライター用のソフトを立ち上げて、書き方をまねるんです。ニュースの文章構成は決まっているので、慣れてくると見ないで書けるようになりました」

ひとつの記事にかかる時間は、たった20~30分だ。「とにかく記事の数を増やす。早くアクセスを稼ぎたいから」。あまり時間はかけない。

一度だけ、「朴槿恵政権の経済政策に関するコラム」に1時間かけた。しかし、「苦労したわりにあまり拡散されなかった」と笑う。

最初のブログでは虚実ない交ぜにした記事もあった。これもやはり、「調べるのに時間がかかる」という理由で、いまはすべてが「フェイク」の記事だ。

「ニュースサイトっぽく」見せる方法

そうして作った数十件の「ニュース」を、日本語のサイトに並べる。さらに、Googleを使って韓国語に翻訳した記事を並べた別サイトを作り、あたかも韓国のサイトにソースがあるように見せた。

「ソースがあったほうが拡散されると思ったので、韓国語サイトは、最初のブログを始めたあとに作りました」

そして、記事やトップページなどに、アフィリエイト広告のリンクを入れた。広告以外の収益源として、「ほんとは怖い韓国ニュース」というKindle本2冊を執筆し、Amazonで販売。商品ページのリンクをサイトに挿入していた。

掲載されている記事は基本的に2種類ある。「拡散されやすい記事」と、「ニュースサイトっぽく見える記事」だ。

たしかにサイト上には、大量拡散された政治色や軍事色の強いネタだけではなく、「スポーツ大会」「子供たちの雪合戦」などの柔らかい話題も散見される。

あたかも、本物のニュースサイトのように。

その「情報」を望んでいる人たちがいる

なぜ、男性はサイトのテーマを韓国にしたのだろうか。

「韓国のネタはいま、日本のネット上で頻繁にやり取りされている情報です。拡散力も高い。それに、SNSで韓国について話題にしている人たちの情報には、すでに虚実が混ざっている状態でした」

「それがフェイクであれ、韓国についてはどんな話題でも信じたいという思いの人、拡散してやろうという人がネット全体にいた。さらに、それを望んでいる人たちも。コンテンツを作りやすいですよね」

日本国外の話題であれば、「告訴されにくい」という理由もあるという。

「たとえば週刊誌なんかは、日本の芸能人を対象にするネタでデマを流して訴えられても、賠償金を払って終わりにすることができますよね。ぼく個人には、それはできない」

リスクに配慮し、登場する人物や企業などは、実在しないと思われるものを使っている。「語感」でありそうにもない名前を適当に作るのだという。

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最終更新:1/27(金) 12:45

BuzzFeed Japan