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円山動物園でも不正発注 札幌市職員 入札せず?業者選定

北海道新聞 2/9(木) 11:02配信

アフリカゾーンの柵設置業務で

 札幌市の元職員が逮捕された 官製談合防止法 違反事件に絡み、札幌市円山動物園アフリカゾーンの業務の指名競争入札でも、別の市職員が特定業者に意図的に落札させた疑いがあり、札幌市が関係職員を処分する方向で検討していることが8日分かった。受注した札幌市の建築金物製作会社の男性元社員(65)は、北海道新聞の取材に「職員から『入札はやったことにする』と言われ、落札金額を提示された」と証言しており、入札自体が行われていなかった可能性もある。

【動画】アフリカゾーン全面開業 円山動物園

 札幌市の指名競争入札を巡っては、麻生球場の営繕業務を同社に意図的に落札させたとして、2016年11月に官製談合防止法違反容疑で元市職員(64)が逮捕され、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。この元社員も同容疑で逮捕されたが、不起訴となった。

 元社員は「ほかにも不正に落札したことがある」と市に通報、市が調査していた。市の指名競争入札で不正が繰り返されていた可能性があり、道警も関心を寄せている。

落札者が他の参加者から入札書回収?

 市の入札に関する内部記録によると、アフリカゾーンのライオンやハイエナ展示スペースの柵設置業務の指名競争入札は15年6月26日に行われ、5社が参加。札幌の建築金物製作会社が320万円(税抜き)で落札したことになっている。

 同社の元社員によると、円山動物園の40代の職員から指示され、入札参加業者を選定。事前に、職員から「忙しいので入札はやらない。やったことにする」と説明を受け、落札金額も「320万円でいいですね」と提示されたという。

 元社員は入札の当日、入札金額を書いた入札書などをほかの4社から回収し、動物園側に提出、落札したという。他の4社は、同社の入札額よりも高い337万~359万円で入札したことになっていた。入札に参加したとされる別の業者は「入札には行っておらず、書類だけ元社員に渡した」と証言する。市財政局契約管理課は「入札の競争相手の業者が、他社の入札書を集めて回るのは論外」とする。

北海道新聞

最終更新:2/9(木) 18:45

北海道新聞