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広島緒方監督の考えが浸透し必要なくなった「金棒」

日刊スポーツ 2/12(日) 11:28配信

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

 広島緒方監督を見つけるのが難しい。ノックバットを持っていないからだ。就任直後から持つ真っ赤なノックバット。それは鬼で言うところの「金棒」に見え、紙面での「赤鬼」の由来にもなった。キャンプ、シーズン中でもグラウンドでは常に持っていたが今春はノックを打たないどころか、キャンプインから1度も握っていない。遠目からだと、まぎれてしまい、探すのに苦労する。

【写真】日南市での優勝パレードでファンと握手を交わす広島緒方監督

 「そうじゃろ。でもの、あれはノックバットじゃない。つえじゃけえ。今年は体が痛くないんじゃ。腰が固まったら持つよ」

 指揮官は笑いながらそう明かした。真顔で言うからあながちウソでもなさそうだが、しつこく聞くとちゃんと明かしてくれた。

 「必要もなくなってきたんよ。大事なところもコーチがやってくれる。もちろん出て行く必要があるときは行くよ。コーチを休ませたりもしたいし」

 就任から目指す野球は一貫して「投手を中心とした守り勝つ野球」。各コーチに考えが浸透し指揮官が大声を出すこともなくなった。3年目のキャンプで「金棒」も「指揮棒」も「つえ」も必要なくなった。たどり着いた領域。文字通り目が離せない。【広島担当=池本泰尚】

最終更新:2/12(日) 12:28

日刊スポーツ