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障害者の「逸失利益」求め提訴=遺族、ゼロ算定の福祉施設に―東京地裁

時事通信 2/14(火) 17:40配信

 入所先の福祉施設から行方不明となり、約2カ月後に遺体で見つかった重度の知的障害を持つ松沢和真さん=当時(15)=の両親が14日、施設側に将来働いて得られたはずの「逸失利益」を含む約8800万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 
 施設側は賠償交渉で過失を認めたが、逸失利益はゼロとして慰謝料2000万円を提示。これに対し、両親は国内の平均賃金を基に逸失利益を約5000万円と算定した。

 原告側の弁護士によると、知的障害者の逸失利益をめぐっては、これまで最低賃金を基に一定額を認めた判決や和解はあるが、平均賃金を基準としたケースはないという。

 提訴後に記者会見した父正美さん(60)は「所得格差によって命の値段が差別されている。障害者が安易な扱いを受けないような画期的な判決を願っている」と訴えた。

 訴状によると、松沢さんは2015年9月、特別支援学校から東京都八王子市の福祉施設に戻った後、無施錠の扉から外へ出て行方不明となり、同11月に相模原市内の山中で死亡しているのが見つかった。 

最終更新:2/14(火) 18:43

時事通信