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逮捕の女、ベトナム旅券所持=逃亡のおとりか、残る数人追う―マレーシア

時事通信 2/15(水) 17:22配信

 【クアラルンプール時事】マレーシア警察は15日、北朝鮮の金正男氏殺害事件で、容疑者とみられる女1人を逮捕した。

〔写真特集〕金正男氏

 警察は女がベトナムの旅券を所持していたと発表した。一方、ベルナマ通信は、女はミャンマー人だと伝えたが、続報は途絶えている。謎が深い事件は、東南アジアの国名が入り乱れる複雑な様相を呈しつつある。

 警察は、殺害犯と伝えられた女2人組のうち1人を15日午前8時20分(日本時間同9時20分)ごろ、クアラルンプール国際空港の格安航空会社(LCC)用ターミナルで逮捕した。もう1人の女と事件に関与したとみられる男4人の行方を追っていると報じられたが、ロイター通信は警察がその後「追っているのは数人だ」と人数を曖昧にしたと伝えた。

 警察の声明によると、女の旅券は「ドアン(あるいはゾアン)・ティ・フオン」とベトナム人風の名義で「1988年5月31日、ベトナム北部ナムディン省生まれ」と記載されていた。逮捕時は1人だけで、犯行時に監視カメラに記録された映像と容姿が一致した。

 マレーシア紙「東方日報」(電子版)によると、2人が犯行後、空港から乗ったタクシーの運転手も13日に逮捕されたが、事件と無関係と分かり既に釈放された。当局者は女2人について「ある国に金氏暗殺のために雇われたと考えている」と述べた。また、殺害に使用したとみられる有毒薬物を特定したと語ったが、薬物名への言及は避けた。

 星洲日報(電子版)は、逮捕された女について、犯行時と同じような時間帯の15日朝、空港内を徘徊(はいかい)していたと伝えた。当初は取り調べに対し、もう一人の女からの指示で正男氏に何らかの物体を浴びせたと供述したが、調書を取ろうとすると否認に転じた。

 星洲日報によると、男4人の存在が監視カメラの映像から浮上。また、女1人が空港を徘徊していたのは、残る仲間が逃げるためのおとりだったと警察は考えている。東方日報は「女は犯行後、5人に捨てられた」と報道。犯行後、一緒に行動し、ホテルまで行ったが、突然残る5人は消えてしまったという。

 一方、金氏の遺体は15日朝、検視のためにプトラジャヤの病院からクアラルンプール市内の病院に移された。 

最終更新:2/15(水) 21:31

時事通信