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スシロー再上場、かっぱ寿司は赤字転落。回転寿司業界、これからどうなる?

THE PAGE 2/17(金) 11:50配信

 回転寿司最大手の「あきんどスシロー」が東京証券取引所に再上場する見込みです。同社は2009年に上場を廃止しており、ファンドの傘下で資本関係の整理を進めてきました。上場すれば1000億円の時価総額になるともいわれていますが、回転寿司をめぐる市場環境は厳しくなっています。

極めて激しいライバル競争

 回転寿司の業界は、ライバル企業間の競争が極めて激しいことで知られています。回転寿司のチェーン店には、スシローのほかに、くらコーポレーションが展開する「くら寿司」、牛丼チェーン「すき家」で知られるゼンショーホールディングス傘下の「はま寿司」、コロワイドグループのカッパ・クリエイトが展開する「かっぱ寿司」、そして「元気寿司」などがあります。

 当初、ゼンショーは既存の回転寿司への資本参加という形で業界参入を狙い、2007年にかっぱ寿司に資本参加しました。しかし、提携はうまくいかずかっぱ寿司とゼンショーとの資本関係は終了してしまいます。ゼンショーはほぼ同じタイミングで、今回上場するスシローの買収も目指していました。

 創業家の内紛をきっかけにゼンショーは一部の株式の取得に成功しましたが、一方で投資ファンドもスシローの争奪戦に加わり、最終的にゼンショーは争奪戦から撤退。スシローは非上場となりファンドの傘下で経営を続けることになったわけです。

 ゼンショーは、方針を転換し、自社の回転寿司チェーンである「はま寿司」を強化、急激に店舗数を伸ばし現在に至っています。かっぱ寿司はその後、元気寿司との合併という話が持ち上がりましたが、結局は居酒屋などを展開するコロワイドの傘下に入りました。

 激しい競争の結果、市場規模はここ10年で1.5倍に伸びたといわれていますが、市場環境は今後、さらに厳しさを増すと見る関係者が多いようです。今月10日に発表されたカッパ・クリエイトの2016年4~12月期の決算は6億6200万円の営業赤字となり、2017年3月期の見通しについても9億3400万円の営業赤字を見込んでいます。

 回転寿司の場合、寿司ネタの魚介類は輸入されることも多く、為替の影響を受けやすい体質です。このところ各社の中でかっぱ寿司の業績が特に良くないのは、輸入食材の比率が高いからですが、程度の差こそあれ、これは業界全体の問題といってよいでしょう。

 米国でトランプ政権が誕生したことで、今後、為替が円安に振れる可能性が高まっています。円安トレンドが長期的なものだった場合、回転寿司各社は寿司ネタの確保に苦労することになるでしょう。これは業績に対してもマイナスの影響を与えることになります。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2/24(金) 12:04

THE PAGE