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不適切な施工119カ所 浜岡原発3、4号機ベント金具

@S[アットエス] by 静岡新聞 2/16(木) 12:33配信

​ 中部電力浜岡原発4号機(御前崎市佐倉)の重大事故対策装置「フィルター付きベント(排気)」室で配管を固定する金具の不適切な施工が見つかった問題で、中電は16日、3、4号機で同様の金具計1105カ所を調べた結果、119カ所で不適切な施工が見つかったことを明らかにした。御前崎市と同市議会、静岡県にそれぞれ説明した。

 中電によると、金具は、放射性物質を取り除くための給水配管を支えるもので、30センチ四方のプレートに長さ22センチの足が4本付いてテーブル状になっている。ベント室の建設時、鉄筋の間に足の部分を差し込み、プレートの表面を露出してコンクリートを打ったが、鉄筋の密度が高く足の部分が入らず、作業員が足を切断し位置をずらして付け替えたり、足の角度を許容値以上に曲げたりしていた。

 不適切な施工が見つかった昨年8月以降、超音波による非破壊検査を実施。3号機で金具計601カ所のうち62カ所、4号機は504カ所のうち57カ所でそれぞれ不適切な施工が見つかった。構造上点検ができなかった金具が別に計37カ所あった。

 コンクリートを打つ前に、金具が適切に施工されていることを確認する記録を取っていなかったことや、中電が請負会社に示した金具の設置に関する要求事項が、作業員まで伝わっていなかったことが主な原因とした。

 不適切な施工が確認された箇所では、アンカーを用いた金具を設置し強度を確保するという。4号機で先行して進め今秋をめどに終わらせる。4号機のフィルター付きベントは昨年9月末の完工予定だった。



 ■安全対策と情報公開を 県危機管理監

 浜岡原発3、4号機のフィルター付ベント設置工事で不適切な施工が見つかった問題で、中電が16日に県庁で行った説明に対し、県側からは厳しい指摘が相次いだ。外岡達朗県危機管理監は「検査体制の合理化を進める中で、安全性確保の意識が十分でない部分があったのでは」と指摘した上で、「いま一度、安全への認識を現場と共有し、不具合が判明した場合はしっかり公表する姿勢を保ってほしい」と求めた。

静岡新聞社

最終更新:2/16(木) 12:33

@S[アットエス] by 静岡新聞