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「若い力」流出に歯止め 学生と地元16社、1分間で自己アピール 山梨

産経新聞 2/17(金) 7:55配信

 県立図書館(甲府市北口)で16日、学生と企業がそれぞれ、自己アピールなどを行う新しい形の就職マッチングイベント「やまなし合同 JIBUN(ジブン)説明会」が行われた。地元企業の情報が十分に伝わらず、東京など県外企業を志向する新卒の学生たちの流出に歯止めをかけようと、山梨大学地域未来創造センター(同市武田)が開いた。(外崎晃彦)

 ◇ステージで発表

 発表した学生は山梨大、山梨英和大、山梨学院大、県立大の1~4年生30人。一方、企業側は物流、建設、システム開発、サービスなど中小企業16社。県内に拠点を置く大手企業など約20社も会場に訪れた。

 発表者はステージ上で1分間、自己アピールを行った。学生らは「山梨でイラストレーターの仕事をしたい」「市のまちづくりや婚活に参加した」「発想力で山梨をもっと面白くしていきたい」など、思い思いに希望や経験を語った。企業側もやりがいや働くメリットなどを重点的に訴えた。

 ◇65%が県外内定

 「山梨で働く可能性を感じてほしい」。主催した山梨大学地域未来創造センターによると、県外就職を志向する学生の中には、「山梨で働きたいのに情報や企業との交流が不足し、『地元に働きたい仕事がない』と判断を下してしまう」ケースも多いという。

 山梨労働局の調べでは、平成28年3月時点の大学・短大生の就職内定者数2922人のうち、県内企業の内定者は約35%の1039人。残る1883人が県外で内定している。

 就職セミナーは、会場に企業がブースを設けて学生が訪れる形式が多いが、同センターは中小企業に学生が集まりにくいと判断。逆に学生の自己アピールの場に企業を呼び込む形を考えたという。「中小企業と交流の機会を設け、地元の魅力が学生に伝われば」(同センター)と期待する。

 県立大国際政策学部3年の大塚郁弥さん(21)は「自分がやりたい仕事ができる場所を優先する。地元で働きたい気持ちはあるが、県内にはこだわらない」と明確に語る。

 一方、山梨英和大人間文化学部1年の広瀬天子さん(19)は、県内で中国語を生かした職に就きたいという。「外国人を呼び、山梨を活性化できるような国際関係の職種に就きたい」と目を輝かせた。

 学生の多様な思いに応える地元企業の存在を、いかに伝えるかが、県外流出を抑止するカギといえそうだ。

最終更新:2/17(金) 7:55

産経新聞