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NATO、米依存どう是正 マティス氏、関与縮小まで言及 国防相理事会

産経新聞 2/17(金) 7:55配信

 【ボン(ドイツ西部)=宮下日出男】米国のマティス国防長官は15日、ブリュッセルで行われた北大西洋条約機構(NATO)の国防相理事会で、同盟重視を確認する一方、NATOへの関与を縮小する可能性にも言及し、各国に国防支出増大を求めた。異例の強い態度を受け、今後は同盟結束のために過度な米依存状態の是正に向けた取り組みが焦点となり、他の加盟国は重い課題を背負った。

 「米国の納税者はもはや不釣り合いな負担を担えない」。欧米メディアによると、マティス氏は理事会でこう述べた上で、さらに各国に迫った。「米国が同盟への関与を抑えるのを目にしたくなければ、各国が共通防衛への支援を示す必要がある」

 トランプ米大統領はNATOへの支持を表明したものの、NATOの防衛費の総額の約7割を支出する状態に強い不満を抱くことに変わりはない。マティス氏の発言はトランプ氏の姿勢を反映した形で、「ここ数年で最も強い批判」(英BBC放送)といえる。

 オバマ前政権も、国内総生産(GDP)比2%の国防支出という目標の達成は再三求めてきた。2014年には10年以内の実現も掲げた。米以外の加盟国全体では15年に支出減少が止まり、16年も増加したが、目標を満たすのは米英など5カ国のみだ。ロシアの脅威に敏感なバルト諸国が大きく増加させる一方、比較的裕福な国でもGDP比1%前後にとどまるなど、取り組みには差がある。

 マティス氏は国防支出の目標達成に向けた具体的な計画の策定など、年内に一定の成果を出すよう求める一方、実現しなかった場合の具体的な関与縮小のあり方には言及しなかった。NATOのストルテンベルグ事務総長は、支出増大に関する議論を加速するとし、トランプ氏が出席する5月の首脳会議でも議題になるとの見通しを示した。

最終更新:2/17(金) 7:55

産経新聞